秘密のステージ(仮)

状態
未完結
文字数
1,773
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4
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Plain Text
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5小説屋 1 ◆v4QHxgNM
僕はキャラクターショーのアルバイトをしています。
何故この仕事をしているかって?それは着ぐるみフェチだから。

僕は幼い頃から着ぐるみを見ると、何故かムラムラとしてくることがありました。
「この感覚は一体何なんだろう?」と思いながら幼少期を過ごしました。
中学生にもなると、着ぐるみを見た瞬間に股間の棒が固くなったのに気が付きました。
動物、戦隊もの、女性キャラ....全ての着ぐるみに僕の股間は反応していました。
しかし、高校生にもなると女性キャラにしか反応しなくなりました。
これはおそらく、『女性キャラ=中に女性が入っている』という勝手な妄想意識があったからだと思います。

そんな僕も大人になり、より近くで着ぐるみを見たい!という衝動にかられました。
「それなら着ぐるみのアルバイトをすればいいんだ!」
そうと決めたら話は速かったのです。運良くアルバイトも決まりました。
僕の入った事務所はメルヘンショーを中心にやっている事務所でした。
もちろん、その辺は前もって調査したことは言うまでもありません。
それは女性キャラの着ぐるみを真近で見るのが目的だからです。
ヒーローものよりもヒロインものが見れる確率が高いからです。
6小説屋 2 ◆v4QHxgNM
僕の配役が決まりました。何と!それが若い女の子役なのです。
セリフが少なく動きも少ない、そして僕の身長が159cmしかない、というのが理由でした。
「見るだけでなく、自分が女性キャラの着ぐるみの中に入るなんて....」
マスクの小さな穴から覗いた僕が、楽屋にある大きな鏡に映っています。
僕はかわいい女の子に変身していました。
当たり前のことなのですが、自分が思った通りに女の子は動くのです。
これは想像以上に興奮しました。今まで感じた興奮の比ではありません。
「か、かわいい....」
僕は鏡の前で夢中でポーズをとりまくっていました。
どうやったらもっとかわいく見えるかを試していました。

この日より、僕は『見る着ぐるみフェチから着る着ぐるみフェチ』へと変わっていきました。
17小説屋 3 ◆v4QHxgNM
さて、本番になりました。
しかし、僕の股間の棒は固くなったままでした。
「スカートがついていて良かった....」
どうやらこれなら周りからは気がつかれずに済みそうです。
マスクの中の僕の息づかいはハアハアしています。
もちろんマスクを被った暑さのせいもありますが、興奮しているからハアハアしているのです。

僕の出番がきて初めてステージに立ちました。
思っていたより視界はいいのですが、足元はほとんど見えませんでした。
ここでの僕の役所は、悪役の怪人に捕まってしまいヒロインに助けられるという設定になっています。
ステージでは主役のヒロインが戦っています。
そして無事にヒロインに助けられ、ヒロインに抱きかかえられます。
僕は当然このヒロインの正体(中身の女性)を知っています。
特に美人でもなく運動神経がいいだけの女性といった印象がありました。
リハーサルの時は何の感情も持たなかった女性です。しかし、ステージに立ったヒロインは....
「か、かわいい....」
僕の棒はますます元気になりました。しかもヒロインと密着しています。
僕はどさくさにまぎれてヒロインをギュっと抱き締めました。
18小説屋 4 ◆v4QHxgNM
「あ....あ....いくぅぅ....」
触れてもいないのに、元気になった股間の棒が爆発して白い液体を排出しました。
「あ、や....ば....い.....。でも....きもちぃ....」
極度の興奮状態からの解放で全身から力が抜け、僕はその場でしゃがみこんでしまいました。
この時の僕は完全にイってました。
この後、僕はヒロイン達に支えられ、ステージからはけて行きました。
ステージ裏に戻った僕のマスクがスタッフによってはがされました。
何か話しかけられているようですが、放心状態の僕には聞こえませんでした。
結局スタッフからは、初めて着ぐるんだ僕は極度の緊張と暑さでバテてしまった、という見解になりました。

こうやって始まった僕の着ぐるみ生活はもう半年が過ぎました。
さすがにあの時の興奮度まではいきませんが、着ぐるむと相変わらずの調子です。
しかし免疫がついてくると、僕の欲求は別な所にいくようになりました。
「あぁ....着ぐるみでやりたい....」
やがて、僕の本能がそれを止めることができなくなりました。
理性を失った僕はそれを実行することに決めました。