着ぐるみパラダイス(仮)

状態
完結
文字数
5,723
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8
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359Novel ◆AbBDdOYE
では、書かせていただきます。 駄文失礼します。
360Novel ◆AbBDdOYE
張り詰めた空気のなか、二人の女性と一人の男性が向かい合っていた。
男性の名前は陣内徹。徹は二人の女性と向かい合ってこわばった表情をしている。
二人の女性のうち、長い髪の毛をポニーテールに結んでいる方が夕柳優里。
お洒落なピアスと釣り目が特徴である。徹とはつきあって半年、やや熱も冷めて来たころである。
一方、Tシャツを着たショートヘアの女性は朝日良子。優里とは対照的に地味な服装をしているが、薄茶色にやけた肌が色っぽい。なぜこの二人と徹の間に緊張の糸がぴんと張り詰められているのだろうか。
優里に内緒で参加した合コンで良子と知り合い、電話番号を交換した。ところが、実は、良子は優里のネットフレンドで、ふとしたことから、優里が徹の写真を良子に見せてしまい、合コンに参加したことがばれてしまった、というわけだ。
そうして、このマンションに呼び出されてからすでに1時間が経過する。
(もっとも、徹にとっては何時間もの長さに感じているわけだが……。)
「だから、ごめん、ってなん回も謝っているじゃないか……もう、二度としないから……。」
徹が頭を下げて謝った。これで彼が謝ったのは十回目だ。良子も彼にさすがに同情しはじめたのか、口を開いた。
「ねえ、優里ちゃん、もう許してあげましょうよ。」
優里もその言葉を聞くと、深いため息をついた。
「やれやれ……良子もこう言っていることだし、二度としないっていうなら今回は見逃してあげる。」
「二度としないよ。」
徹はすがるように言った。優里はその徹の姿を見ると苦笑いをした。
「いいわ……でも、許す前に罰ゲームをしましょう。」
そういって優里は立ち上がる。
361Novel ◆AbBDdOYE
「良子、ちょっと来て。」
そう言って優里は良子を手招きした。
「今から私達が着ぐるみを着る、それで、あなたは中身がどっちがどっちだか当てるの。当てるまで許さないわ。」
「へ……?」
「許して欲しいならつべこべ言わない。さ、はじめるわよ。」
戸惑う徹を残し、優里と良子は部屋を出ていった。

優里はああ見えてもアクションスタジオに所属していて、テレビのキャラクターのアクションの役をこなしているのだ。徹は、良子と具体的にどういう系列で知り合ったのか知らなかったわけだが、良子があまり躊躇せずに着ぐるみを着に別室に行ったところを見ると、その系統のしりあいなのだろうか?
そもそも、優里と知りあったのだって、徹がヒーローショーのバイトをしている時だった。もともと着ぐるみに対してフェチ心のある徹にとって優里はこれ以上ない彼女だった。

徹がきょとんとして部屋で待っていると、やがて、扉が開き、スレンダーな某アニメの美少女戦士のキャラクターと、ずんぐりとしたアライグマの着ぐるみが中に入って来た。
「そんなの体格があるんだから簡単……」
そう言いかけたところで、突然アライグマが徹に抱き付いてきた。
「!」
徹は思わず言いかけた言葉を止める。スーツアクターをやっている優里が美少女戦士の方かと思ったが、良子は突然こんな風に抱き付いてくるような娘だとは考えづらい。僕の裏をかいて逆なのか? 頭ではこんな感じで冷静に対応しているのだが、体は正直なもので、徹の竿はこの不意討ちですでにびんびんにたっていた。
362Novel ◆AbBDdOYE
アライグマの着ぐるみ自体は市販されているもので、フリーサイズのだぼだぼしたやつである。多少の体格差ならばこれでごまかされてしまうかもしれない。さらに、徹の肘にアライグマの「内臓」の胸があたると、徹はさらに慎重に両者を比較しはじめた。失礼な話だが、良子はそんなに大きくなかったと思う。だとしたら、やはりこのアライグマが優里なのか?
アライグマが徹の膝の上で、まるで本当の動物のようにすりすりと体をこすりつけてくる。徹は優里の名前を呼ぼうとしたその時、美少女戦士が突然後ろから徹を抱きしめた。
「!!」
徹はどきっとする。良子はこんなに積極的なんだろうか?いや、もしかしたら、アライグマの方が良子でこの美少女戦士は優里? そう考えると、背中に感じる胸の大きさも大きく感じてしまうのであった。
膝の上はアライグマ、後ろから美少女戦士、そんな状況の中徹は必死にどちらがどちらか思慮を巡らせていた。突然、徹はもぞっと股間でなにかが動いたことを感じた。アライグマだ。アライグマが徹の竿を、ズボンの上からしっかりと握り、それをゆっくりと上下に動かしている。
「うっ、な、何するんだよ……」
「内臓」が優里とも良子とも言えないこの状況では、どちらに対して「やめろ」とも言えず、その手を払いのけるにも美少女戦士がそれをさせまいと力をいれて抱きしめてくるので、徹にはどうにもできない状況であった。すでに、徹は自分の竿の先端が濡れていることがわかった。
徹が動揺をしていると、アライグマは竿をしごくのをやめ、美少女戦士と場所を代わると、今度は後ろからしっかりと羽交い締めをし、徹の股を裂くように両足で押さえ付けた。美少女戦士は、徹の玉をズボンの上からゆっくりとゆらしはじめた。
「ああ……うぅ……」
徹は気持ちよさのあまりうめいてしまう。その様子を見ると、美少女戦士は徹のズボンをうまく脱がせ、パンツ一丁にさせ、ぱんぱんにふくれあがった竿を強くしっかりと握り、上下に激しく動かし始めた
363Novel ◆AbBDdOYE
「ああっ……はあっ!!」
すでに限界に達していた徹は我慢しきれなくなり、ついに絶頂を迎えてしまった。パンツがみるみる濡れていくのがわかる。アライグマと美少女戦士はそれを確認すると、手をとりあって喜ぶ真似をして見せた。
「はぁ、はぁ……わ、わかったよ、き、君が優里で……アライグマが良子ちゃんだ……。」
事実、優里が美少女戦士の着ぐるみを着ていたのだが、彼女は手をちっちっち、と振り、テーブルの上にあらかじめ置いてあったメモにペンで走り書きをする。
「え……出す前に……答えなければ……私たちの勝ち、もう1回だって!? ま、まだやるのかよ、優里!!」
美少女戦士はその言葉にうなずくと、アライグマとともに部屋を出ていった。
「お、おい、優里!!」
徹はあわてて止めようとしたが、時既に遅く、扉はぴしゃりと閉められてしまった。開けようにも、鍵でもかけているのか開くことができない。徹はとりあえず、濡れたパンツをどうするか思案にくれていた。ものの5分としないうちに、再びドアが開く。
「!」
先ほどのアライグマと美少女戦士の組み合わせが出てくるものかと思っていたが、徹は予想を裏切られた。一つはアライグマと同じように市販されている狼の着ぐるみであった。着ぐるみ好きを自負している徹はそれが海外で売られているやたらとリアルなメーカーのものだということがすぐにわかった。一方、もう一つは少なくとも徹が今までには見た事のない、ダチョウの着ぐるみであった。足の部分が象牙色のタイツで、脚線美が艶かしい。徹がどちらが優里でどちらが良子か考え始める前に、狼が徹に飛びついてきた。そして、そのまま徹をベッドの方に連れて行き、ばたりと横に寝かせる。
「お、おい、さっきもやったじゃないか!!」
そんなことはお構いないかのように、狼が徹の両足をつかみ、大きく広げた。そして、徹の顔の上に座ったダチョウがくちばしを使って股間を攻めたててくる。
「は、はぅ、や、やめて!!」
徹の弱弱しい声に興奮したのか、ますますダチョウは激しく攻めたてる。先ほど出したばかりだというのにとおるの股間は再びパンパンにふくらんでしまった。
364Novel ◆AbBDdOYE
いつの間にか、ぐちゃぐちゃに濡れたパンツは脱がされ、代わりにゴムがはめられていた。(ゴムをはめられる前に、「着ぐるみが汚れると嫌だから」 というメモを机の上に残したのだが、徹はそれに気づいていない。)ダチョウは徹の右手を両足で挟み、徹の右足を片手で抱えながら、もう片手で徹の股間を攻めたてる。一方の狼は両足で徹の左足を挟み、徹の左手の自由を片手で奪うと、胸の辺りをまさぐりまくっている。
「わ、わかったよ、ダチョウが優里だ、ダチョウが優里!!」
すでにまた先走りを感じながら徹がわめいたが、ダチョウも狼も首を横にふるうと自分の「作業」を続ける。
「じゃ、じゃあ、狼が優里なのか!? もう勘弁してくれよ!!」
もはや精神力だけで耐えている徹がさらに大声でわめくがやはりダチョウも狼も首を横にふるった。
「な、なんだよ、確認する術がないじゃな……」
最後の声が途切れたのは徹が絶頂に達してしまったからである。再びダチョウと狼は手と手をとりあって喜び、また部屋を後にしようとする。
「おいっ!! 確認できないじゃないか、今の答えがあっていたのかどうかって!!」
徹が抗議したが、二人とも聞こえないふりをしたのか、再び徹は部屋に一人残される形となった。

こうしたやりとりがさらに繰り返される。
着ぐるみの組みあわせも、美少女戦士と狼だったときもあり、アライグマとダチョウだったときもあったが、市販されているアヒルの着ぐるみや、ワニの着ぐるみ、まったくオリジナルの女性の人形型の着ぐるみ等、同じ組み合わせを二度と使うことはなかった。それにしても、驚くのは部屋を出てから着替えるまでの早さである。その日は、春の陽気が温かく、着ぐるみには若干つらい季節だと思われるだけに、徹は犯されながらも優里や良子の体力の事が心配になった。それと同時に優里や良子の体力はもう限界であれば、音をあげるはずだ、とも思った。一回あたりせいぜい15分くらいとはいえ、激しく動くことときたら、ショーと同じくらい体力を消耗しそうだった。しかし、毎回でてくる着ぐるみたちは一切疲れを見せず、徹を襲い、そして徹はその度に精液を搾り出されてしまうのであった。
「それにしても、あいつ、いつの間にこんなにいっぱい着ぐるみ持ってたんだ?」
365Novel ◆AbBDdOYE
実は、この話には裏がある。
優里も良子も着ぐるみフェチであることはお気づきのことだろう。
優里も良子もそう言った類のホームページで知り合った着ぐるみフェチ仲間である。また、徹はまったく気づいていなかったが、隣の部屋には、優里と良子以外に可南子と不二恵という、二人の女性がいたのである。実は、徹の合コンに参加していた他の二人だ。そもそも徹の合コン自体が仕組まれたものだった。
四人は着ぐるみフェチ仲間でこうして優里の家に集まっては、互いの着ぐるみを着あっていたのだ。最初のうちは他人のキャラクターになりきるのが楽しかったのだが、そのうち色気に目覚めてしまった。そうして、ターゲットになったのが同じく着ぐるみフェチ(と優里が睨んだ)の徹である。
合コンに徹を誘ったのは徹の直接の知り合いである可南子と不二恵であり、代わりばんこに2人ずつ着ぐるみを交代交代で着ることにより、負担を減らしつつ徹を弄ぶことができることができたというわけだ。もちろん、徹には内緒にしなくてはならない。

ちなみに、美少女戦士系の着ぐるみは全て優里の持ち物、市販の動物着ぐるみは良子、自作した動物の着ぐるみは可南子のもので、不二恵は自作の女性の人形型のオリジナルの着ぐるみを持ち寄ってきて、毎回着る着ぐるみを取替えっこして徹の前に現れていた。

そんなこととはつゆとも知らない徹は、優里と良子の体力が尽きるのを待って、まだ弄ばれ続けていた。7回戦。加奈子が自作したドラゴンのリアルな着ぐるみを良子が着用して徹を動けないように拘束し、優里の持ってきた某魔女の着ぐるみを不二恵が着て、顔を徹の股間に突っ込んでいた。
徹は
「優里、くすぐったいってば!! もう、全部出し尽くしたから無理だよっ!!」
と、不二恵に向かってわめいていた。「もう無理」といいつつも、体は正直で徹のものは大きくそそり立ち、やがて勢いよく精液を放出してしまうのだった。(もちろん、ゴムをつけて、その中に、であるが)徹がベッドの上で肩で息をしているのを見ると、良子と不二恵は満足そうに別室に入って行った。
「ええっと、次は誰だったっけ?」
「私と……優里?」
「違うよ、良子と……あと誰?」
「早く、急がないと楽しめないわよ。徹は復活早いんだから。」
「そうね、とりあえず私が行くわ。 今度は私がはじめに出ていって、目隠しをするね。そうしたら、もう一人でてきてね。」
不二恵が先陣を切って、美少女戦士の着ぐるみで徹の待つ部屋に行く。
「あれ? 今回は一人?」
徹はもはやどちらがどちらかを当てることを諦めたのか、もはや美少女戦士のいいなりになるままである。後ろから美少女戦士に目隠しをされるがままにされてしまった。
(今度は何着てくるんだろうな?)
徹はちょっとわくわくしながら時が来るのを待つ。
「何やってるの、二人同時に出てきちゃだめじゃない!!」
「あっ、ちょっと、どうしよう!」
……おや、どうも様子がおかしい。ちょっとひそひそ話が聞こえるのだ。徹は気になって、思わず美少女戦士の手を払い、目の前に起きている状況をその目で確認してしまった。そこには、市販されているリスの着ぐるみと、先ほどでてきたばかりの某魔女の着ぐるみが二人で出てきてしまっていた。
「えっ!? こ、これ、どういうこと?」
状況が飲みこめない徹。女性陣に同様が走る。しばらく沈黙が続く。
「えーい、こうなったら……。」
良子の声だ。
「もう、みんなで襲っちゃえー!!!」
その声をきっかけに、徹をベットに押し付け、3人で襲いかかる。右手はリスがおさえ、左手は美少女戦士、右足を某魔女、そして、いつの間にか加わったワニの着ぐるみが左足を抑えていた。そして、各々が思い思いの場所をこすったり、しごいたり、弄ぶ。あっと言う間に徹の股間は膨れ上がった。
今回はゴムはつけていない。もうやけくそだ。
徹も最初のうちはわけがわからなかったが、いつの間にか、
「今がよければいいやー」
と、もはや2人と2匹にされるがままになっていた。やがて、徹は絶頂を迎え……

今では5人で週末集まって楽しいことしています。
終わり。
372Novel ◆AbBDdOYE
好評をいただけたようで光栄です。
周期的にこういうことをされてみたくなる(笑)ので、
私の妄想をぶつけてみました。

今後もまた周期が巡ってきたら書こうと思います。
ありがとうございました。