Avan

状態
完結
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23,942
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28
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Plain Text
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394Avan
 僕の名前は山田太郎、23歳 独身、なんかどっかの記入例につかわれてそうな名前だけど、これが実名なんです、僕は着ぐるみがすきで、そのなかでも美少女系の
かわいい着ぐるみが大好きなんです、一目ぼれとゆのでしょうか、僕の心は彼女たちにくぎづけです。

 ネットでは最近、着ぐるみ美少女アイドルなるものがはやってきていて、いろんな人、団体がよりすぐりのかわいい着ぐるみを出してきています、着ぐるみは話せないなど
とゆう障害はもうこの世界にはありません、いまや着ぐるみネットアイドルは一大ムーブメントととして世間からも評価されているのです。

 声はプロの声優さんに頼んで吹き込んでもらったりする団体もありますが、それだと割高になってしまう、人気声優はやはりギャラも高いので、そこに目をつけた、企業が
もっと安価で声をあてられるシステムを市場にだしました、一流まではいかなくても、声優志望の見習い生や役者になる人の技術向上のためとして、わりと安価で声を一般
に提供できるようになりました。
  
 そんな中で僕が一番好きな着ぐるみネットアイドル(着ットル)が恋愛ナースのSanaちゃんだ、ホワイトピンクのナース服、お姉さん系と妹系のいいとこどりの女の子です、
恋とゆう人間のもとからある心の病を不思議な聴診器(ラブシンキ)と男も女も今ひとつの勇気がだせない人のための元気と勇気を注入する注射器(ラブチュー)をもつ女の子
で、設定は恋愛天使で神界ヴァルハラからつかわされたとゆう設定である。

 毎日、更新されるHPに僕は目を奪われる、ビデオメッセージなんかも、毎月抽選でメールで届いたりもする、僕はすでに3回そのビデオメッセージが来た、恋愛下手な僕
いままで彼女なんてできたことないけど、もう現実の女性など、このSanaちゃんの前ではどうでもいいのだ、僕のフェチが彼女には多く詰まっている。

 まず、半そでミニスカで、長いオーバーニーソ、色は看護婦らしく白がメインだが、時々色がかわることもある、長い手足、細からず太からず、僕の好きな感じになっているの
だ、ミニスカとオーバーニーソの間の絶対空間もしっかりあるのがいい。

 声も、またかわいい、胸もいい感じだし、恋愛ナースに恋をしてしまった、あわれな若者だと笑ってもらっていいけど、とにかくSanaちゃんはかわいいのだ、ビデオメッセージでも、しぐさ一つとってもどれも萌えだ、まさに理想の女性そのものである。
 
 彼女はコスプレイベントなどには一切でないのだ、まあ、秘密がおおいのがこの着ットルなわけだが、着ぐるみアイドル・・・やはり、着ぐるみであるからには認めたくない
事実が存在する、中に人がはいっているのだ、あの体もかわいい顔も、それを覆うものの内側にはまぎれもなく僕と同じ人間の存在があるわけで、24時間365日着ぐるみでいられるわけがなく、普通の人になって生活を送っている人が存在するのだ。
395Avan
 あのプロポーションを維持する、中身の人間はきっと女性だ、と思う、けど、違うかもしれない、女性だとうれしいのだが、その逆だと・・・複雑な気分である、もし、仮に中身が男性であるなら、僕はSanaちゃんに入っている同じ男性に激しく嫉妬する、僕が毎日みつづけている彼女に化けている人、嫉妬と憧れの念ばかりが日々日につもっていく、前にSanaちゃんファンクラブでも中身の人間の存在について話しているし、公式HPでも毎日のように話題になっている果たして中の人はどうゆう人なのだろうか、ダレも生でSanaちゃんを見たことがない、女性である、男性である、中身なんてどうでもいい、とにかくSanaちゃんに人目あいたい、ファンクラブの連中はそう思ってる。

 今度の日曜にファンクラブのメンツだけでの緊急集会が行われることになった、毎日チャットで話しているが、実際に顔をみるのはこれが始めてだ、ハンドルネーム厳守、立ち入ったことは一切聞かない、そうゆうルールで日曜に
主なメンバー数人とあうことになった。

 日曜日

 都内のとあるホテルの一室でその緊急集会は行われた、メンバーも自分以外の連中が一体どうゆうやつなのかわかならい、緊張と不安をいだきながら一人、また一人と部屋に入ってきた、ちなみに僕のHNはタロウだ、なんのひねりもないく単純だが覚えやすいからそうした。

 ドアをノックする・・・コンコン
A「どなたですが?」
タロウ「えっと、タロウです。」
A「あ、はい、タロウさんですね、お待ちしておりました、すぐに開けます。」

中に入ると数人の男性が椅子にすわっていた、オタク系の太いやつから、ほっそい男までいろいろだ
タロウ「はじめまして、タロウです。」
男「おお、あなたがタロウさんですか、思ってたより小柄な人だね、ロレーヌさん?」
ロレーヌ「そうだね、あ、僕がロレーヌです、タロウさんはチャットでもいろいろ話家だし、僕なんか入室するけど、あんまり話せないまま寝落ちちゃうんだよね。」
タロウ「あなたが、ロレーヌさんですか、すげ~感激ですよ、僕より前にファンクラブにはいってる人だし。」

ロレーヌさんは、いわばこのサークルでも大御所で、Sanaちゃんファンクラブの1番である、体格は太めの人だ
ロレーヌ「じゃあ、一通りのメンバーが揃ったわけだね、じゃあ、はじめようか。」
396Avan
男「はい、では、第一回恋愛ナースSanaちゃんファンクラブ緊急集会をはじめたいと思います、では、最初にロレーヌさんから挨拶を。」
ロレーヌ「じゃあ、第一回集会をはじめます、みんな初めて顔みるわけだけど、とりあえず自己紹介から、まず先に僕から、僕はロレーヌ、会員番号1番だけど、チャットでは、あんまり話さない、まあ、これからもこうゆうこと
あると思うんで、よろしく。」
男「では、僕は木製人です、いわゆるニートです!親にくわせてもらってて、でも、ある日ネットでSanaちゃんをみて、体に電撃がはしりました、ですぐ調べて会員になりました、今日は司会を勤めさせていただきます。」

木製人さん、わりと冷静なイメージ、背あは僕より高く、一見するとエリートサラリーマン?風の男性だ

男「じゃあ、次は僕がでるよ、僕はワッキー、Sanaちゃんのことなら僕になんでも聞いてくれたまえ、僕は表では医療の仕事をしてるんだ、彼女の身長体重もぼくにかかればすぐわかる、ってそれはプロフに書いてるけど
僕は彼女の中に興味があるのさ、ま、これはあとあと話すことになるからここではあまりいわないでおくよ。」

ワッキーさん、ちょっとキザなせリフで周りを黙らせる、しかし、その医療レベルは高い?

木製人「では、ミハルさん。」
ミハル「はい、えーと、みなさん男性ばかりでなんか緊張・・・だけど、いっつも話してるみんなだし信用してます、ミハルです、Sanaちゃんは、私の憧れの女の子です、Sanaちゃんって女の私からみても、強くてかっこよくて
かわいい、そんなSanaちゃんが大好きです、みなさん、よろしくお願いしますね。」

ミハルさん、本日集まったメンバーで紅一点、丸めがねと、みつあみ、ほほにはちょっとそばかす、いかにもって感じの子である。

木製人「では、最後にタロウさんどうぞ。」
タロウ「はい、えっと、タロウです、チャットではいつもがんがん話してるけど、普段はおとなしいオタクです、Sanaちゃんには3年前にネットでみて人目惚れしました、ここにいる誰よりもSanaちゃんへの愛情は負けないつもりです。」
ロレーヌ「さすが、タロウさんwこのメンバーがいる中でよくゆうね、でも、きみにはまけられないな、なあ、みんな?」
ワッキー「心外だな、きみはSanaちゃんのなにをしっているとゆうんだい?ま、それも素人のきみらしいけど、フフフ。」
ミハル「私だって、私だって、タロウさんに負けないくらいSanaちゃんが好きだよ~。」
木製人「僕もさ、じゃあ、ここで、自慢のSanaちゃんグッズの好評会にうつりたいと思います、各々よろしいでしょうか?」

ロレーヌ「じゃあ、僕から、僕は期間限定販売だった、Sanaちゃん目覚まし時計さ、しかも、直筆サインで僕の名前もいれてもらってるのさ、フフン。」
木製人「おおーっと、いきなり、激レアアイテム登場だ~期間限定Sanaちゃん目覚ましサインつき、これはほしいぞ~」
ロレーヌ「これは、僕だけのもの、Sanaちゃんが毎朝僕の名前を呼んで起こしてくれるのさ~。」
ワッキー「さすが、ロレーヌさん、いきなりそれをだすとは、ならばならば、僕はこれだ、限定レアアイテムSanaちゃん、実寸代ラブシンキアンドラブチューセットだ、まいったか」
木製人「これまた、激レアアイテムだ、Sanaちゃんを代表するアイテムラブシンキとラブチューのペアセット、しかもしかも、Sanaちゃんが生まれた年のクリスマス限定バージョンで現存はこれ一つだといわれてる激レアアイテム。」
ミハル「わー、それってそれって、かなりレアじゃないですか~いいですね~。」
タロウ「さがっすね、ワッキーさん。」
397Avan
ミハル「じゃあ、今度は私、私はかったものじゃないんだけど、Sanaちゃん誕生1周年のときにSanaちゃんが着ていたプレミアムナース服、私が半年かけてレストアさせたんです。」
ロレーヌ「な、なんと、さすがミハルさん、俺たち男とは目のつけどころがちがうナリ。」
ワッキー「たしかに、衣装はあんまり男はかわないし、そもそも売ってないから、それを自作でつくるとは。」
ロレーヌ「それは、さっそく、これがおわったら、ミハルさんが着てみほしいよね~。」
ミハル「え~そんな~恥ずかしいですよ~。」
ワッキー「とかなんとかいいながら~、自分サイズにつくって、ここでしっかりみせびらかすために持ってきてたんじゃないの?」
ロレーヌ「みんな、みたいよね?」
木製人「僕もみたいな~、ワッキーさん、タロウさんは?」
ワッキー「見たいな。」
タロウ「見たいです。」
ロレーヌ「みんなも、こういってることだし、お願いしますミハルさん。」

ミハル「うーん、でもでも、私が着てみせても、やっぱ、Sanaちゃんに見劣りするしな~。」
ロレーヌ「そんなことはないよ、みんなミハルちゃんのSanaちゃんコスがみたいんだ。」
ワッキー「そうだよ、変な意味じゃなくて。」
木製人「ワッキーさん、ロレーヌさんと同じです。」
タロウ「僕はまだ、コスプレはみたことないし、ぜひ見てみたいです。」
ロレーヌ「ほら、みんなもこういってるし、頼むよミハルさん。」

ワッキー「でもでも、これってすごくないか?」
ロレーヌ「なにが?」
ワッキー「着ぐるみコスしてる人にあこがれて、コスしてる人のコスするなんて。」
ロレーヌ「過去に前例がなかったわけじゃないけど、珍しい例だよね。」
タロウ「そうなんですか。」
398Avan
ミハル「みんながそこまでゆうなら、わかりました~、じゃあ、あっちの部屋で着替えてきますから、ちょっと待っててくださいね、のぞいちゃいやですよ。」
ロレーヌ「ダレもそんなことしないナリ。」
ワッキー「期待してなさ。」
ミハル「それって、どうゆう意味ですか~プンプン。」
ロレーヌ「みんな、ミハルさんのコスみるのはこれがはじめてだし、期待してるのさ。」
タロウ「ミハルさんて、普通でもコスしてるんですか?」
ロレーヌ「そうだよ、タロウさんはもあだ、ここきてあまり時間もたってないから知らないと思うけど、ミハルさんは会員ナンバー2なんだ、つまり僕の次にふるかぶってことさ。」
ミハル「もう、ロレーヌさん、そんなこといったら、私が年みいたいに思えるじゃないですか~w。」
ロレーヌ「あはは、すまそん、もうじゃあ、お願いします、ほら、みんなもミハル姉さんい、お願いだ。」
ワッキー、木製人、タロウ「お願いします。」
ミハル「もう、やめてよ~w、わかったから~。」
と、そのまま、となりの部屋に入っていった

ミハルが別室で着替えている間、男4人はSanaについて話していた
タロウ「みなさん、やっぱ、着ぐるみに興味あるんですよね?」
ワッキー「オフコース、なければ、ここにはいないよ。」
ロレーヌ「そうだね、でも、Sanaちゃんは、着ぐるみといって普通のじゃないしね、僕はSanaちゃんはSanaちゃんとしてみたいね。」
木製人「うん、着ぐるみって感じしないもんね、確かに中の人はって、考えるけど、Sanaちゃんは、あれでSanaちゃんだし、僕はSanaちゃんが好きなんだ。」
タロウ「じゃあ、僕だけなんですね、中身が気になってるのは。」
ロレーヌ「僕も最初は気になってたけど、今はそうでもないな。」
タロウ「みなさん、気にならないんですか?Sanaちゃんの中って・・・。」
ワッキー「僕は医学的に気になるけどね、あんなスーツで内部の体温とか、どうなってるんだろうって。」
木製人「うーん、気にしてたら、きりがないしね。」
ロレーヌ「ここだけの話しなんだけど・・・Sanaちゃんのなか・・・」
ガチャ
ミハル「お待たせ~どう?」
ロレーヌ「おお、まさに、あの幻に衣装だね、すばらしいよミハルさん。」
ワッキー「それよりもさ、ミハルさん、以外とスタイルいいんだね、本物のSanaちゃんにかなり近いね。」
木製人「うん、いいね~。」
タロウ「感激っす、写真とってもいいですか?」
ミハル「なんか、恥ずかしいな~でも、この感覚がすきでコスやってるくらいだし、写真バシバシとって~、カメラがオーバーヒートするくらい。」
そのまま、ミハルさんのコスプレ写真会になってしまい、この日の集会は終了した。
399Avan
山田タロウの日記 第二節

あの集会後、僕の頭にはミハルさんのコスが頭からはなれなかった、チャットでもミハルさんは1週間に1回くらいしかでてこないため、なかなか話す機会がなく、そんあとき一つの話しが持ち上がった
それはある日のチャット上での話しである。

タロウ「こんばんわ。」
ロレーヌ「こんばんわ、タロウさん。」
ワッキー「こんばんわ。」
木製人「こんばんわ。」
ミハル「こんばんわ~タロウさん。」

タロウ「あれから、僕の頭にはミハルさんのコスが脳裏にやきついてはなれません。」
ミハル「あれ、うれしいこといってくれますね。」
ロレーヌ「ははは、タロウさん若いね~。」
タロウ「あぅ・・・」
ミハル「でも、やってるほうとしては、そういってくれるとうれしいな~。」

木製人「でさ、オフの日、ロレーヌさんが、最後にぽつっといった言葉が僕にはかなり気になるんだけど・・・。」
ミハル「え?なに、なに?」
ワッキー「ああ、そういえばいってたな・・。」
タロウ「そういえば、気になりますよ、僕はとくに・・・。」
ミハル「なに?私っがいない間になに話してたわけ?」
ロレーヌ「そ、それは・・・。」
ワッキー「俺たちの間で隠し事はなしにしようぜ。」
ミハル「そうよ、少なくても私はなに話してたかもしらないのよ~シクシク(泣。」
ロレーヌ「う~ん」

タロウ「確か、Sanaちゃんの中身がどうとか、いってませんでした?」
木製人「そうだ、それだ!」
ミハル「え~Sanaちゃんは、Sanaちゃんだよ~中に人なんていないよ~。」
ワッキー「そう思いたいけどね、Sanaちゃんは現実には存在しないわけで。」
タロウ「なんだかんだいっても、やっぱみなさん中身、気になってるじゃないですかw」
木製人「う~ん、そ、それは・・」
ワッキー「ロレーヌの大将、結局あのときはなにがいいたかったんだ?」
ロエーヌ「な、なんでもないよ、忘れてくれ。」
タロウ「ここまでひっぱって、それはないですよ、ロレーヌさん。」
ミハル「そうだよ~、いってよ~。」
400Avan
ロレーヌさんから、タロウさんへのささやき>実はSanaちゃんは・・・このチャットのメンバーないの誰かなんじゃないかって思うんだ・・・
そのとき、僕の心臓は大きく高鳴った・・・・「え?そ、そんな。」
タロウさんからロレーヌさんへのささやき>え?そ、そんな、このチャットのメンバーが・・・まさか、そんな!!
激しい緊張が走る
ロレーヌさんからタロウさんへのささやき>これはあくまで噂なんだ、信憑性は薄いナリ

ワッキー「で、どうなんだよ大将?Sanaちゃんの中身って?」
ミハル「SanaちゃんはSanaちゃんだってば~。」
木製人「聞きたいですね。」
タロウ「・・・・」
ロレーヌ「Sanaちゃんの中身は・・・・・」
みんなかたずをのんでPCの画面をみる
ロレーヌ「実は・・・」
4人「実は?」
ロレーヌ「萌えだー!!!」
ワッキー「はぁ~?」
ミハル「きゃははwいいね~。」
木製人「なにかと思えばw」
タロウ「ww」
しかし、僕の頭にはロレーヌさんがいった言葉で真っ白になっていた
「Sanaちゃんはこのチャットのメンバーの誰か」

一体ダレなんだ?そもそも本当にこのチャットのメンバーなのか?そんな自問自答をくりかえす日々
もし、仮にSanaちゃんの中身が女性だとしたら・・・一番有力なのはミハルさんだ
ミハルさんはいつもSanaちゃんの中身の話になると、はぐらかしたりするし、否定する、可能性はなきにもあらずだ
この間のオフでもSanaちゃんのコスしてきて、かなりSanaちゃんに近かったし・・・でも。、まさか・・・
そんな中で、毎日のようにSanaちゃんのビデオレターをみていた・・・この中にミハルさんが・・・Sanaちゃんはミハルさん・・・
401Avan
そんなおり、ある日突然、携帯のアドレスにミハルさんからメールが届いたのだ
「こんにちわ、元気ですか?ミハルも元気だよ~、ねぇ?今度の日曜空いてますか?」
あんな予想をかってにたてて、その噂の本人からメールで、しかも、なんかいい感じに・・・
「当然のメールでびっくりしました、日曜日ですか?はい、空いてますけど、どうかしたんですか?」
すごいしらじらしい返事だw
「あの、えと・・・タロウさんだけに見せたいものがあるんですけど・・・一日だけ付き合ってもらえませんか?」
この発言にはかなり動揺した、まさか・・・僕にだけ、自分の招待をあかしてくれるのか・・・
「わかりました、じゃあ、お願いします。」

日曜日

指定された時刻に待ち合わせ場所に一人はやくついた僕の心はもう、かなり高鳴っていた、もしかしたら、Sanaちゃんを生でみれるかもしれない・・・けど・・・
時間どおりにミハルさんが現れた
ミハル「お待たせ、待った?」
タロウ「ううん、今きたところだよ。」
ミハル「もう、タロウさんは嘘が上手ね、ずっと、前から来てまってたんでしょ?」
タロウ「そ、それは・・・。」
ミハル「隠さなくても、私にはわかるの、さ、いきましょ。」
タロウ「え・・ど、どこへ?」
ミハル「いいから、私についてきて。」

ついたのはとある雑居ビルの一室である、物静かなビル、周辺は工事の音でうるさく、あまり人通りもない
ミハル「さ、ついたわ、。」
タロウ「ここって?」
ミハル「いいから、この部屋に入って。」
いわれるがままに、ミハルと一緒にある部屋に入った、中はマンションの一室のように家具も揃っていた
タロウ「ここは、どこなんですか?」
ミハル「いいから、今日はタロウさんに、合わせたい人がいるの。」
タロウ「僕に?」
ミハル「うん、でてきていいよ~。」
とミハルさんが、おくの部屋に呼びかけると、ドアがあきそこからでてきたのは・・・・
402Avan
自分の招待をあかしてくれるのか・・・
訂正
自分の正体を明かしてくれるのか・・・
403Avan
その、扉からでてきたのは、まぎれもなくSanaちゃんだった、これには多少予想できた展開だったが、こっちの期待どうりではなかったこと
タロウ「え?さ、Sana・・ちゃん・・・Sanaちゃんだ・・・・でも、なんで?」
ミハル「タロウさん、ひょっとして、あたしがSanaちゃんだと思ってたんじゃない?」
タロウ「そ、そんなことは・・・。」
ミハル「バレバレよ、残念ながら予想はおおはずれね、私はSanaちゃんじゃない、本物がここにいるのがなによりの証拠でしょ。」
タロウ「なんで、で、でも、どうしてミハルさんがSanaちゃんと・・・。」
ミハル「じゃあ、教えてあげるから、ちょっと、後ろ向いて。」
タロウ「え・・・あ、はい。」
と、その場から180度反転する

Sana「こんにちわ、タロウさん、毎回とっても愛がこもったメールありがとう、Sanaとーってもうれしいです、これからも、Sanaを応援してくださいね。」
憧れのSanaちゃんの肉声・・でも、かなり身近に感じる、まさかと思い振り返ると
タロウ「え・・・ま、まさか・・・Sanaちゃんの声って・・・ミハルさん?」
ミハル「ピンポーン、大当たり~。」
タロウ「声、違うし、なんで?」
ミハル「ああ、私ね、一応これでも、声優志望なのよ、で、今回Sanaちゃんの声を担当することになってたの。」
タロウ「ま、マジで!!」
ミハル「でもでも、これは、私とタロウさんだけの秘密を、ほかのメンバーさんにはいわないでね、約束よ。」
と、Sanaちゃんの声でゆうミハル、それに合わせるようにSanaちゃんがアクションをするので、また、かわいい
ミハル「ね、約束ね、はい、指きりよ~指きりげんまん、嘘ついたら針千本の~ます、ゆびきった!」
とSanaちゃんと指きりしてしまった、ってゆうかはじめてSanaちゃんに物理的接触をしてしまった
一度にあまりに多くの衝撃で頭がどうにかなってしまいそうになっていた
憧れのSanaちゃんにあえた、触れた、しかも、声はミハルさんだとゆこと・・・なんか複雑だ
タロウ「Sanaちゃん・・・うわ、マジでかわいい。」
Sana「うふふ、ありがとータロウさん、Sanaと~ってもうれしいです。」
胸がいっぱいでどうにかなってしまいそうな勢いである
しばらくぼうぜんとなってしまった
Sana「ど~したんですか~?」
とゆうSanaちゃんの言葉でわれにかえった
タロウ「でも、どうしてこんなとこにSanaちゃんがいるんだ・・どうしてミハルさんはSanaちゃんと・・・。」
ミハル「そ、それは・・・ごめんなさい、それだけは教えられないの。」
Sanaちゃんも、両手をあわせてごめんなさいポーズをする
タロウ「いや、教えたくなければいいよ、無理には聞かないから、こうやって、実物のSanaちゃんに会えただけでも俺は幸せだ、もうしんでもいいかもw」
404Avan
ミハル「そう・・・しんでもいいんだ・・・」
タロウ「え?」
ミハル「そうだよね、こんなことあなたなんかにわざわざ教えたのは、その言葉がききたかったから・・・。」
タロウ「ミハルさん、なに言ってるの?」
ミハル「じゃあ、おとなしくいってくれない・・・ちょうど、このモルモットもだめになってきたとこなのよ。」
ミハルは立ち上がりSanaの腹部をつよくたたくと、Sanaは力なく倒れてしまった
タロウ「な!なんてことを。」
ミハル「あんた、この子の正体知りたがってたよね、たしか?教えてあげようか。」
タロウ「う・・・。」

ミハルはSanaの体をひっぱりあげて、着ていた服を脱がせ始めた、ナース服、パンスト、ブラジャー、ショーツ、Sanaはみるみる全裸になった
ミハル「これが、あんたの知りたがってた、Sanaの中身よ。」
ミハルはSanaのお尻の部分に手をあてると、薄いジッパーのようなものをめくりはじめた、いままで継ぎ目などなかった背中に薄いわれめがでてきた、すると、中から、なんと・・・

みるも無残に痩せた男性が全裸で、抜け殻からでてきたように、床にごろっと、倒れこんできたのだ・・・
タロウ「ま、まさか、いままで僕がみていたSanaちゃんって・・・。」
ミハル「あははは、なんた、中が女だとでも思ってた?きゃはは、そうだよね、ついさっきまで私がSanaだと思ってたくらいだもん、世話ないわ、そう、この男がSanaよ、どう?絶望した?」
タロウ「・・・」
ミハル「いいわ、その顔、最高よ、あはははは。」
男「ア・・・ミハ。おまえ・・だけは・・・。」
まだ、息がある
タロウだ、大丈夫ですか?」
男「き・・・きみ・・僕は・・・もう・・・あの・・・女は・・・う・。」
そのまま、いってしまった
タロウ「なんてことを・・ミハルさん、あなたは自分がしてることをわかっているんですか?」
ミハル「あははは、あ~気持ちいい、その男がいけないのよ・・・でも、もう、使えないわね、ま、代わりがいるからいいか・・・。」
タロウ「が・・あなたとうゆう人は。」
ミハル「そんなにのんきにしてていいのかしら、Sanaに入るのは次は、あなたなのよ。」
タロウ「え?なぜ?」
といいつつも、なぜか、心は違う方向をむいてた
405Avan
ミハル「あなた、私に恋心をいだいてたでしょ?」
タロウ「そ、そんな・・。」
ミハル「当然よね、あなたちみたいな男が好きそうなものって大体わかるから、もぐりこんで様子みてたの、こないだのオフがその一歩ってわけ。」
タロウ「そ、そんな。」
ミハル「その中でも、あなたはほかの誰よりもくいつきはよかったし、Sanaに惚れてる、で、ロレーヌのデブに嘘の情報だして、あなたにいわせたのよ、あのデブ、Sanaちゃんに会えるためなら~って、喜んで協力したわ。」
タロウ「そんな、ロレーヌさんまで・・・。」
ミハル「ワッキーや木製人はでかすぎる、ロレーヌは問題外、だとしたら、あなたぐらいしかないし。」
タロウ「そんな、でも・・・。」
ミハル「なにをためらっているの?あなたSanaに惚れてるんでしょ、だったら、迷うことないじゃない、これからずっとSanaと一緒、しぬまでね、Sanaもあなたと一緒になれてよろこんでるわ、あなたはSanaの中で生きるの
悪い話じゃないと思うけど、違うかしら?」
タロウ「けど・・・。」
タロウは力つきた男を横目でみる
ミハル「その男は、結局最後までSanaになりきれなかった、あわれな男、けど、あなたは違うと思う。」
今、僕の心にはさまざまな葛藤がある
いままで、かわいい、そんなSanaちゃんを、操ってきた、この男に激しい嫉妬を感じる
それと、ミハルとゆう女の本性、たしかに、僕は彼女にひとしおの思いをいだいていたことは間違いない
タロウ「うう・・。」
ミハル「うれしいでしょ、あこがれのSanaになれるのよ、こんなチャンス一生まってもないわ、あなたはいなくなるけどね・・・・ふふふ。」
タロウ「そんなことになったら、チャットのメンバーそれに両親が・・・。」
ミハル「あなたのSanaに対する思いは、ほかの誰かにとめられるほどのものだったの?」
タロウ「う・・・。」
ミハル「いい?あなたはもうこの世界には必要ないの、どうせいてもいなくても変わらないわ、どうせ親に迷惑かけてきたんでしょ?」
タロウ「・・・・」
ミハル「なにもいわないってことは図星ね、だったら、これからはSanaとして生きればいいんじゃないかしら。」
ミハルのたくみな心理誘導にだんだん心が揺らいでくるのがわかった
タロウ「そうだ、僕はいらない人間なんだ、かわりなんていくらでもいるし、僕一人いなくなってもダレもこまらない。」
ミハル「あらあら、自分でもよくわかってるじゃない、いい子ね、さ。これからは私とSanaになったあなたとでやっていきましょ・・・。」
406Avan
僕はこのとき、いままでの人生を投げ捨てた、そして、Sanaとゆう、女性として新たなスタートをきることにした
衣服をすべて脱ぎ、Sanaのボディースーツに身をとおじるときがきた
お尻の割れ目から体をもぐりこませて、全身にSanaをまとっていく、顔をはめる、ミハルは鏡を持ち出してきた
そこには、前のSanaを一回り大人に成長した姿だった、細くくびれたウエスト、しなやかなお尻のライン、長い手足は本当に自分のものかと疑うほどだ
なにより、顔はすっかり、Sanaそのものとなり、おそろしく顔が小さいのだ
「これが・・・僕?」
ミハル「そう、もうあなたに、声は必要ないわ」
口のなかまであるのだが、小さな穴があいている、そこになにやら薬をながしこまれた、次の瞬間、喉のおくに激痛がはしる
すかさず、いたみのもとの喉を手でおさえる、はきだそうにもはきだせない
「あ・・・あ・・」
ミハル「あなたの声帯はこれでつかえなくなった、いまさら必要ないでしょ、声は私がだしてあげるから。」
もう、どうすることもできない
ミハル「さ、あなたにはしばらく眠ってもらうわ、まだ、その体になじめてないし、仕事はその後よ・・・おやすみ・・Sana。」
407Avan
 内容的にはダークサイドな部分、人間の表裏、そんな部分を書いてみました
賛否両論がでる内容ですが、みなさまの感想はここでお受けします。
418Avan
天道マサキの日記 第2章

Sanaの秘密

このお話しは、まだ。Sanaが着ットルデビュー前のお話です。

冥界 (いわゆる死後の世界、その中でも、地獄と呼ばれるところに、人間研究所とゆうところがありました、そこの一研究員だったのがミハルです、
そんなミハルは落ちこぼれの研究員でいまいちの成績で、このままだと研究所からでていかなければいけないことになっていました、そんな中、所長
から緊急の呼び出しをうけたミハル、所長室からのお話です)

ミハル「失礼しま~す、ミハルです。」
所長「入りたまえ。」
ミハル「はい。」
所長「なんで呼ばれたのか、わかってるね?」
ミハル「大体は・・・、クビですか?」
所長「まだ、クビとはいっとらん、まあ、そこにかけなさい。」

椅子に座るミハル

所長「ミハルくん、きみはここにきて何年だったかな?」
ミハル「正確には記憶にないですが、300年くらいだったと思いますが。」
所長「そうか、もうそんなにたつか、ここの目的はなんだったかな?」
ミハル「はい、人間とゆう種族を研究し、冥界の僕として働けるようにするためです。」
所長「そうだ、いままできみがだしたレポートはどれもいまいちだね。」
ミハル「・・・。」
所長「成果がだせないものに、無駄なお金は払えないのだよ。」
ミハル「はぁ・・でも、私、まだやりたいんです、今、研究してる論文ができれば、きっと・・・。」
所長「もう、きみには時間が残されていないんだよ。」
ミハル「けど、この論文を完成させるには、あと一歩なんですけど、これは所長に頼まないと無理かなって。」
所長「わしに?」
ミハル「はい、実はこんどの研究は人間の性を、もし、途中で入れ替えたらどうなるのかとゆうものなんですけど、これには、実際の実証データをとらなければいけないので
私を人間界に派遣していただきたいのです、私自身が直接いってデータを取らないといけないので。」
所長「う~ん、いまいちぱっとこない内容だが、これが最後になるかもしれんのだぞ?」
ミハル「はい、これで、だめならいさぎよく辞めます、ですが、この論文を完成させたいんです、お願いします。」
所長「で、その研究が今後、冥界にどんな影響を及ぼすとゆうのだね?」
ミハル「それは、まだ、わかりません、ですが、きっとプラスになるよう全力でやりますんで、お願いします。」
所長「やれやれ、結果がわからないのに・・・人間界派遣は私だけでは決められないこと、これでもし、きみがろくなものをだせなかったら、わしのクビもかけないといかん、じゃが、
先代の所長だった、きみの父上に、わしもお世話になった、これが最後じゃぞ、しっかりやってくるのじゃ。」
ミハル「はい、ありがとうございます所長、きっといい成果をだして戻ってきます。」
419Avan
出発前夜 研究室

ミハル「みんな、私、最後の研究になるかもしれないけど、がんばるね。」
ガンズ「ミハル、俺はお前を信じてる、人間界にいってもがんばれよ。」
ミハル「うん、ガンズありがとう。」
ミーナ「みんなからの餞別よデビルキューブ、あっちにいってもがんばってね。」
ガンズ「ところで、ミハル、これなんだ?」
ミハル「うん、私の研究材料だよ。」
ミーナ「人間の皮・・・?」
ミハル「うん、こんどの研究でどうしても必要なのよ。」
ミーナ「これどうするの?」
ミハル「それは、結果をだすときまでの、秘密、でも、とても面白いことができるのよ、じゃあ、もう列車の時間だから。」

冥界駅
駅員「3番線に人間界行き特急がはいります、危ないですので黒線の後ろまでさがっておまちください。」
先頭車両、つまりコクピットはドクロのかたちの列車だ、ミハルはそれに乗り込む
ミハル「さ、がんばらないと。」

人間界までは3時間ほどの旅だった、途中には、血の池地獄、針地獄などの風景も見える、ついうとうとして寝てしまっていた
車掌「まもなく終点人間界でございます。」
ミハル「は?いけない、いつの間にか寝てたんだ。」
荷物をまとめて、ドアにむかう、列車はゆっくり停車する
車掌「長らくのご乗車まことにありがとうございます、人間界でございます、ただいま、午前2時でございます。」
専用のハッチから、でると、真夜中の墓場にでた
ミハル「う~ん、いつきてもいいわ~落ち着くわね、さ、とりあえず、居場所を確保しないと、しばらく見ない間に人間界もかわったわね、私が前にきたときは、こんなんじゃなかったんだけど、まあ、300年前だしね。」
420Avan
墓場から、でて細い道をみちなりに歩いていると、国道にぶちあたった
ミハル「えーと、ガイドブックによると、この世界では不動産屋とゆうところにいけば、部屋がみつかると書いてあるわ、でも、どこにあるのかしら。」
周りを見渡すが、それらしき建物はない
ミハル「困ったわね、道や建物に困ったときはっと・・・あった、警察暑にいけばいいと書いてあるわ、って警察暑ってどこ~?」
時間は2時すぎ、人通りもない、田舎の道にミハルは取り残されていた
ミハル「地図によれば、こっからまっすぐいけば町にでられるはずだけど。」
ミハルはそのまま、道なりに歩いていった

1時間ほど歩くと、光がみえはじめるコンビニだ
ウイーン
店員「いらっしゃいませ・・・。」
店員はこっちをみて驚いたような顔をする、そう服はダーク、黒と紫のドレス、顔には紫のメイク、いわゆるコスプレスタイルなのだ
ミハル「あ・・しまった。」
たまたま、本を立ち読みしている客も全員こっちをみている
ミハル「やば~、あ、こうゆうときは、これね、デビルキューブ、これをこうしてっと。」
デビルキューブとは、正方形のかたちをした特殊器具、色、配列をくみかえることでさまざまな現象をまきおこせるのだ!
ミハル「ここにいる、みんな、私のことは忘れて・・。」
とデビルキューブを天にかざすと、黒い閃光がほとばしり、その場からミハルは消えた、もちろんコンビニいた全員の記憶にはミハルのことは消えていた

で、ミハルはどこにいったかとゆうと・・・
ミハル「いった~い、もう、最悪~。」
転送されたのは、300M後方にあるドブだった
ミハル「これ、こわれてんんじゃん、服びしょびしょじゃない、せっかくこの日のために新調したおニューなのに・・・。」
とりあえず、ドブから這い上がって、デビルキューブを出す
ミハル「もう、こんないい加減なもの餞別にくれるなんて・・・みんな・・・でも、ありがと、じゃあ、服を変えましょ、よいしょ。」
キューブを変化させると、人間女の服にきりかわった、メイクもとれて、髪の長い、女の子の姿になった。
ミハル「なーんか、ヒラヒラして落ち着かないわ、あ、もうじき夜明けだわ、サングラスサングラス、日の光は悪魔族の私にはきついのよね。」
421Avan
午前6時
日もあからみはじめ、町が活動をはじめる、新聞屋のバイク、ランニングをする人
ミハル「わ~、なんだか、いいわね、こうゆうの。」
しばらく町を眺めながら歩いていた、そのとき、曲がりかどから、突然とびでてきたバイクにあたって、転倒してしまう
バイクはすぐにとまり、男が走ってきた
男「すみません、大丈夫ですか?救急車呼びますんでここで待っててください。」
ミハル「いや、いいの、平気だから。」
男「でも、あれだけはげしくぶつかって、怪我一つないなんて・・・。」
ミハルは悪魔である、怪我などは負わないのだ
ミハル(やば、さすがにあやしんでるわ、ここで救急車なんかよばれたら、ここは・・・)
ミハル「う、いたい、腕が・・・救急車はいいから、あなたがなんとかして。」
男「そ、そんな、わかりました、とりあえず、僕の家に運びますので、少し我慢しててください。」

男の家
男「本当にごめんなさい、急いでたとはいえ、人をはねるなんて・・・。」
ミハル「ん?ああ、いいの、いいの、私も不注意だったわけだし。」
男「でも、こうゆう場合、警察に届けないといけないんだよな~、業務上過失致傷ってやつで逮捕されちゃうんだ~僕の人生終わった~。」
ミハル「そんなに落ち込まないで、私は平気だから、警察にも言わなくてもいいよ、お金もいらないわ。」
男「でも、それでは・・。」
ミハル「本当にほしいのは、そんなものじゃないけど・・・。」
男「え?。」
ミハル「ううん、気にしないで、じゃあ、私、これで失礼するね、ありがと。」
男「待ってください、まだ、名前教えてもらってないです、あの、僕は天道まさきといいます、あなたは?」
ミハル「あ・・・あ、あたし?」
男「はい。」
ミハル「私はミハルってゆうの、じゃあね。」
まさき「待ってください、ミハルさん。」
ミハル「まだ、なにかあるの?」
まさき「あの、みたところ、旅のかたですよね?」
ミハル「どうして?」
まさき「だって、こんな町でガイドマップもってる人なんてたいていは旅行してるかたくらいしか・・・。」
ミハル「あ・・・。」
まさき「まだ、今夜泊まるとこみつけてないんでしょ?」
ミハル「ええ、まだ。」
まさき「よかったら、僕の家で・・。」
ミハル「そんな、悪いわ、みずしらずの、しかも殿方の家になんて。」
まさき「だめですか?」
ミハル「うーん、私、この町にきたのはちょっといろいろやりたいことがあってね、不動産屋にいけば部屋がみつかるかなって。」
まさき「それなら、うちに住まわれてはいかがですか?もちろん家賃はいりません。」
ミハル「あ、でも、そんなことできないわ。」
まさき「はねた罪滅ぼしです、お願いします、でないと僕の気がすみません。」
ミハル「でも、ご両親が・・・。」
まさき「その心配はいりません、両親は今、海外にいて、当分はかえってきません、一人暮らしなんで、それにしては広い家で、よかったら一部屋使ってもらってかまいませんので。」
ミハル「でも・・・悪いわ、赤の他人の私なんかを・・。」
まさき「いいんですよ、お願いします。」
ミハル「そこまでゆうなら、でも、けして変な真似はしないでね、それと私の部屋にかってに入ったり、覗いたりしないって約束していただけますか?」
まさき「はい、それはもちろんですよ、ひゃっほ~い!!」
422Avan
そうゆうわけで、ミハルとまさきの、同棲生活がはじまったのです

ミハル自室

ミハル「とはいっても、どうしよ~待って、あのまさきって人間、今回の論文のサンプルとしてつかえないかしら、せっかくだしね。」
一通り荷物を部屋において
ミハル「さ、デビルキューブでお掃除、お掃除、よいしょ。」
何年も使っていなかったため、非常に汚い部屋なので、キューブの魔力で部屋を一掃する
部屋の壁は全面黒壁、電球は赤そんな部屋だw
ミハル「いいできね、われながら、センスいいわね。」
すると、ドアをノックする音が聞こえた
コンコン
ミハル「はい?」
まさき「まさきです、夕飯できましたよ。」
ミハル「はい、いまいきますんで、先にどうぞ。」

ダイニングルーム

ミハル「わざわざ夕食まで、ありがとうございます。」
まさき「いえいえ、こんなんでよかったら、でもいいな~。」
ミハル「え?」
まさき「こうして、女の人と一緒に食事ができるなんて。」
ミハル「なんだ、こんなんでよかったら、これからずっとできるじゃないですか、よかったら、住まわせてもらってるわけだし、食事は私が作りますよ。」
まさき「え、そんな悪いですよ。」
ミハル「いいのいいの、私、こうみえても料理自身あるんです。」
まさき「へぇ~、じゃ、明日の夕飯お願いできますか?」
ミハル「うん、任せて。」

ミハル「あの、一つお願いきいてもらっていいですか?」
まさき「なんなりと、僕にできることなら。」
ミハル「いえ、部屋に鍵をかけさせてもらってもいいですか?」
まさき「はは、よっぽど、信用されてないんですね・・。」
ミハル「そんなんじゃないんです、理由はそのうちお話ししますから、お願いします。」
まさき「はい、いいですよ。」
ミハル「ほんと?ありがとーまさきさん。」
ミハル(あんな部屋、人間がみたら気絶するわw)
423Avan
ミハル「あの、もう一ついいですか?」
まさき「はい、なんですか?」
ミハル「食事が終わったら、一緒に散歩しながら、この町のこと教えてもらえません?」
まさき「え?そんな、いいですよ、行きましょう。」

ミハルとまさきは、そのまま町に出た
まさき「ここが、駅、そっからまっすぐいけば、商店街さ、いつもここで買い物するんだ。」
ミハル「へぇ~。」
そこに、まさきの友達らしき人物がまさきに声をかける
カズヤ「おう、天道、なーに、いい女つれてんじゃん、お前のコレか?」
まさき「そんなんじゃないよ。」
カズヤ「近くでみると、ゲロまぶじゃん、俺、カズヤ、こんなひょろい男とじゃなく、俺と一緒にいかない?」
ミハル「はぁ?」
まさき「待てよ、なに急に口説いてんだよ、まったく、いこうよミハルさん。」
ミハル「でも、彼いいの?」
まさき「いいんだよ、まったく、かわいい子をみるといつもああなんだ。」
まさきはいつのまにか、ミハルの手を握って走っていった

川沿いの土手まできて、腰を下ろした
まさき「はぁ、まったく、あいつは昔からそうだよ。」
ミハル「そうなんですか。」
しばらく沈黙したあとで、まさきは、自分がミハルの手をにぎっていることに気がつく
まさき「わ、ご、ご、ごめんなさい。」
ミハル「なに?どうしたの?」
まさき「いつのまにか手握ってて・・。」
ミハル「え、ああ、いいの、私もそうしたかったから。」
まさき「え?」
ミハル「私ね、前いたとこで落ちこぼれで、ほんとだめな子で、だから、ここにきたようなものなの、結局逃げたのよ・・。」
まさき「ミハルさん・・・。」
ミハル「ダレも私を必要としてない、私がいないほうがうまくいってて・・・。」
まさき「そんなことはないですよ、少なくとも、僕にはミハルさんが必要です。」
ミハル「そう、ありがと・・・元気がないの、あなたの元気を私にわけてくれる?」
まさき「え?ど・・どう。どうするの?」
ミハル「こうするの。」
すると、ミハルはチューしての体勢にはいった、潤んだ唇、まさきもそれに引き寄せられるように、キスをする
ミハル「ふふ。」
まさき「う・・。」
長い、キスが終わる
ミハル「ありがと、おかげで少し元気になったわ。」
まさき「は~、僕はなんか気のせいか疲れたよ。」
ミハル「それはきっと、今日いろいろなことがあったからよ、さ、家に帰りましょ。」

第二節に続く・・・
425Avan小説サイド
 自分の文才では、これがいまのとこ限界です、長くなりすぎてもわけなわん
なくなるし、人物が多すぎても制御しきれなくなるんで。
 ある程度はしょっていかないと、内容をもっと長くすると、着ぐるみの部分が
少なくなってしまう傾向が自分の文にはあるので、着ぐるみじゃなかったら、
ただの恋愛小説になってしまいますからね(笑
435Avan小説サイド
 日曜日

ミハルは自室で研究材料を確認していた
ミハル「よいしょ、あったあった、これ、私の傑作スーツ、これがないと、今回の実験は成功しないのよね、でも、名前ついてなかったわね、どうしよう、そうだ。」

と、ミハルは居間に降りてくる
ミハル「おはようございます、まさきさん。」
まさき「あ、おはようございます、ミハルさん。」
ミハル「いい天気ですね?」
まさき「ええ、天気がいいのはいいですね、って、どうしてサングラスしてるんですか?」
ミハル「え?ああ、私、あまり目がよくないので、とくに日の光には弱くて。」

ふと、箪笥の上に置いてある写真に気がつく
ミハル「これは?」
まさき「あ、それは・・・、彼女だった子の写真です。」
ミハル「だった?」
まさき「おととし、交通事故で亡くなったんです。」
ミハル「・・・。」
まさき「もう忘れないといけないんですけね、いまでもひっぱって・・・。」
ミハル「そうなんですか、で、彼女さんのお名前は?」
まさき「橘早苗、2人の間ではSanaと呼んでました・・おかしいですね、ミハルさんに、こんな話しするなんて・・。」
ミハル「Sana・・・・さん、ですか・・。」
まさき「いつまでも、過去をひきずる、これではいけないと思い、でも、なかなか断ち切れない自分がいて。」
ミハル「まさきさん、本当にSanaさんが、好きだったんですね。」
まさき「ええ、心の底から愛した女です、いなくなった今でも、思いはかわりません。」
ミハル「だけど、こないだ、私とキスしましたよね?」
まさき「う・・あれは・ミハルさんが元気ないってゆうから。」
ミハル「そっか~、Sanaさんが天国でみてたらどう思うでしょうねw」
まさき「もう、ミハルさん意地悪ですね勘弁してくださいよ。」
ミハル「あはは、ごめんなちゃい。」

ミハル「ところで、前から気になってたんですけど、この部屋って?」
まさき「あー、だめです、見ないでください・・。」
ミハル「もう、開けちゃいました・・・、こ、これは?」
まさき「あちゃー、見ちゃったか。」
436Avan小説サイド
中には、女性物のかわいい衣装がたくさんハンガーにかけてあった
ミハル「うわ~、かわいい、でも、どうして、まさきさんの家にこんなものが?」
まさき「そ、それは・・・。」
ミハル「ま、まさか!」
まさき「うう。」
ミハル「彼女さんの、遺品?」
まさき「あぅ、そんな、どんな好みの彼女ですか、Sanaはそんな子じゃないし。」
ミハル「だったら、どうしてですか?」
まさき「いってもいいけど、きっと、僕のこと幻滅しちゃうかもしれないし。」
ミハル「そんなことないですよ、すごい知りたいです、幻滅とかしませんから、教えてください。」
まさき「う~ん、じゃあ、ついてきてください。」

部屋の奥に進むと、なにやら、かわいい女の子の顔だけが飾ってあった
まさき「これなんだけど・・・。」
ミハル「女の子の顔ですね、これがどうかしたんですか?」
まさき「うーん、実は、僕はこれを被って、女の子になったりしてるんだ。」
ミハル「まさきさん・・・。」
まさき「・・・・。」
ミハル「かわいい~、見せてください。」
まさき「え?え~。」
ミハル「見たいみたい。」
まさき「恥ずかしいな~。」
ミハル「じゃあ、私やってみてもいいですか?」
まさき「え?それは・・・。」
ミハル「やっぱ、だめですか、おもしろそーだしw」
まさき「だめじゃないけど、サイズがあわないかも、僕にあわせてるし。」
ミハル「大丈夫ですよ、服は自分のでいいですから。」

まさき「自分以外のダレかに、やってもらいたかったんです、この子はレナといいます。」
ミハル「レナちゃんかわいいわ。」
まさき「で、このドレスを着てレナになってほしんですけど、だめですか?」
ミハル「わー、フリルいっぱいありますね~いいですよ。」
まさき「やった~。」
437Avan小説サイド ◆Md5DVUofcE
まさき「ちょっと、大きいかなやっぱ。」
肌タイを着せる
ミハル「でも、まさきさん、男性にしては華奢な体だし、女の子やるにはちょうどいいかもしれませんね。」
まさき「なんか、褒められてる気がしないなw」
下着類はミハルの自前を使った
まさき「うわ、なんかこの時点でやばい。」
ミハル「え、なにがですか?」
まさき「えっと、なんか、いままで一人でやってきたことだし、いきなり女の子にこんなことさせて・・。」
ミハル「うーん、いいんじゃないですか、私、かわってますから。」
まさき「自分でゆうかw」

最後にレナの面をミハルに被せるときがきた
まさき「これが最後です、自分で被れますか?」
ミハル「うん、大体容量はわかるので、やってみます。」
ミハルは、耳元の部分が分割されている、面に顔を入れる
まさき「うーん、似合いすぎですw」
ミハル「ちょっと、大きいかもです。」
こもった声が面のなかから聞こえる
まさき「えっと、着ぐるみしたら、原則的にはしゃべらないんです、仕草だけで、表現するんです。」
レナになった、ミハルがOKサインをだす
まさき「おお、まさに女の子だ!」
そして、まさきは奥からデジカメを取り出してきて、レナの写真撮影に没頭した

夜
ミハル「なんか、やけに眠いです。」
まさき「そうなんですよ、着ぐるみすると不思議と眠くなるんですw」
ミハル「まさきさんは、昔からああゆうのが好きだったんですか?」
まさき「うーん、そうだね、小学生くらいのときからかな。」
ミハル「私は女だし、昔はよくお人形遊びをしてて、着せ替え人形とか好きで、でも、これはそれの進化版みたいなもんですね、しかも動くし。」
まさき「そうですね等身大の着せ替え人形ですね、しかも、その着せ替え人形の中に入ることもできる。」
ミハル「まさきさんは、自分とは別のダレかになってみたいわけですね。」
まさき「平たくいえばそうなるね。」
ミハル「しかも、性別も真逆の女の子にww」
まさき「ミハルさん、案外、小悪魔的なとこありますね。」
ミハル(私は小悪魔なんかじゃないけどね)
438Avan小説サイド ◆Md5DVUofcE
数日後
仕事から疲れて帰ってきたまさきを出迎えたのは、ミハルではなかった
まさき「ただいま~ミハルちゃん。」
ドアを開ける
まさき「え・・・?な、なんで?」
Sana「おかえり、まさき、ご飯できてるよ。」
まさき「え、さ、Sana?なんで?」
Sana「もう、そんなところにいつまでもいたら風邪ひくよ、私、先に台所にいるから、まさきも着替えてきてね、今夜はSanaの手作りカレーなんだから、まさき大好きだったもんね。」
なにがなんだか、わからないまま、まさきはいわれるままに着替えて台所に向かう
Sana「はい、おなかすいたでしょ、Sana特性シーフードカレーよ、一杯あるからたくさん食べてね。」
まさき「うん、いただきます・・・ん?うまいよ。」
Sana「あは、ありがとー。」

居間
まさき「でも、なんで?どうしてSanaは2年前に・・・。」
Sana「今日だけ、特別に神様がまさきにあわせてくれたの。」
まさき「でも、なんで。」
Sana「今日はまさきの誕生日でしょ、だからよ。」
まさき「あ・・そうか、すっかり忘れてた、今日は僕の誕生日なんだ。」
Sana「そうよ、自分の誕生日くらい覚えておかなきゃだめだよ」
まさき「そっか・・そうだよな。」

まさき「会いたかった、ずっと、・・・」
Sana「Sanaも、ずっと、天国でまさきのこと思ってたよ、でも・・・。」
まさき「でも?」
Sana「Sana以外の女の子に恋をしなかった?」
まさき「え?」
Sana「まさき、嘘つくの下手ね、Sana天国から見てたんだよ、ミハルさんって人とキスしたのも知ってる。」
まさき「え?な、なんで、あ・・あれは・・ただ、彼女が元気ないってゆうから・・。」
Sana「あーあ、Sanaのこともう忘れて、別の女の子とできちゃったんだ・・。」

まさき「それは・・・でも、ありがと。」
Sana「え?どうしたのまさき?」
まさき「きみは、Sanaじゃない、ダレなんだ?」
Sana「SanaはSanaよ。」
まさき「詰めが甘いね、Sanaは自分のこと名前では呼ばないんだ。」
Sana「え・・・。」
まさき「誰なのかは、わからないけど、ありがと。」
439Avan小説サイド ◆Md5DVUofcE
Sana「ごめん・・・なさい、まさきさん、最近、あなたが元気ないから、いとしの彼女にあえば元気でるかなって思って。」
まさき「え?それって、僕のほかにしってる人って・・・まさか・・・ミハルちゃん?」
Sanaは小さくうなずく
まさき「でも、なんで、Sanaの姿になってるの?」
Sana「これはね・・・。」
するち、Sanaは後ろむきになり、長い髪をうなじから半分にわけると、なにやらファスナのようなものが見えていた
まさき「これは?」

Sanaは立ち上がり、自らの衣服を脱ぎ始めた
条件反射で顔をそむけるまさき、Sanaは全裸になると、再び後ろ向きになる
Sana「まさきさん、首の後ろに小さいファスナみたいなのがあるでしょ、それをひっぱって、もらえますか?」
まさきはおそるおそるファスナを下にひっぱると、Sanaの小さくきれいな背中に薄い亀裂がはいったかと思うと、さなぎからでるように、中から、ミハルの上半身が出てきた
ミハル「まさきさん、ごめんね、私、Sanaさんになりきれてなくて、でも、まさきさんを元気にしてあげたくて・・・。」
まさき「ううん、その気持ちだけでもとってもうれしいよ、ありがとうミハルちゃん。」

完全にSanaの皮を脱ぎ、自分の服に着替える
まさき「で、でも、これは?」
ミハル「うん、私ね、前いたところから、実験中のこのスーツを勝手にもってきちゃったの。」
まさき「え~!それ、やばくない?」
ミハル「そうね、やばいね。」
まさき「そんな涼しい顔してゆうことじゃないよ。」
ミハル「そうね、でも、心配ないわ、コレは私の所有物みたいなもんだし。」
まさき「そっか、でも、すごいね、本物のSanaみたいだった。」
ミハル「うん、特殊素材だから、普通の人間じゃ着れないわ、どうなるかわかんないから。」
まさき「そうなんだ・・・。」

少し微笑するミハル
ミハル「まさきさん、ひょっとして、これ、着てみたいとか思ってない?」
図星をつかれ動揺するまさき
まさき「ま、まさか、そんなことないよ。」
ミハル「そんなわけないわ、だって、あんな趣味してる人がこれに興味もたないほうがおかしいもんね。」
まさき「・・・。」
ミハル「着てみたいんでしょ?」
まさき「そ、そんなことは・・・。」
ミハル「男の子は、素直じゃないと、言葉では拒絶しても、あなたの下半身は嘘をついてないようだし、ふふふ。」
ミハルは膨張した、まさきの息子をなでていた
まさき「うわ!な、なにしてるんだよ、ミハルちゃん・・。」
後ろにすごい勢いで下がる
ミハル「ふふ、かわいいわね・・。」
まさき「ミハルちゃんのバカ!いくらミハルちゃんでも、やっていいことと悪いことがあるよ。」
と、つい大声で怒鳴ってしまった
すると、ミハルは急に泣き出した(もちろん嘘泣き)
ミハル「う・・そんなに怒らなくても。ちょっとおちゃめしただけなのに・・・ひどいわ、まさきさん、私はまさきさんのためを思って・・・。」
まさき「あ・・ご、ごめん、そんなつもりじゃ・・・。」
ミハル「もういいわ、まさきさんの、オタンコナス。」
ミハルはそのままどこかえ、走り去ってしまった、一人部屋に残されたまさき、足元には、さっきまで、ミハルが着ていたSanaの皮?だけが残されている
440Avan小説サイド ◆Md5DVUofcE
ミハルは家からでたが、そのまま屋根の上で待機していた
ミハル「ふふ、まさきさん、ぜーったいに、あのスーツ着るわ、そのときが、最後ね・・。」

一人残されたまさき、Sanaの抜け殻に目を奪われる
着てみたい、どんどんそんな衝動にかられる、手にとってしげしげ見つめる、よくできた皮だ、着たいw
だが、まさきの脳裏にはミハルがいった言葉が残る「普通の人間じゃ着れないわ、どうなるかわかんないから。」とゆう意味深な言葉
まさき「ミハルちゃんは、あんなこと言ってたけど・・・ミハルちゃんは普通の人間じゃないのか・・・そんなことない、どっからどうみても人間だし、彼女にできて僕にできないわけないし。」
と、男のくだらない劣等感で、その言葉を無視して、Sanaの皮を着ることにした。
とりあえず、全裸になり、ミハルがでてきたのと、逆の手順でSanaの中に体を潜りこませる、足、腰、手をいれて、最後に頭を被る、はめるとき少し苦労したが、なんとか入った、背中のファスナは手を回し、かるくあげると
上に自動で上がっていった。
手や足は前の自分では考えつかなかったほど、細く白く、女の子の肌だ、顔もSanaのもの、しばらく見とれてしまった、ふと、窓ガラスを見ると、ミハルが立っていた
Sana「み、ミハルちゃん・・え?」
声まで、女の子の声に変化しているではないか
ミハルは家に入ってきた
ミハル「あーあ、忠告したのに、やっぱ着ちゃったんだ・・・。」
Sana「ど、どうゆうこと?」
ミハル「どうなるかわかんないっていったのに・・・ま、これはこれで成功なんだけどね。」
Sana「え?なに?」
ミハル「それ、一回きたらもう自分では脱げないの、私以外はわね。」
Sana「え?そ、そんな・・・。」
と、あわてて、ファスナを探すが見つからず、肌に溶け込んでしまっている
ミハル「無駄、無駄、あなたはこれからずっと、その中で生きていくのよ・・。」
Sana「そ、そんな?ミハルちゃん、冗談はやめてよ、僕をこの中からだしてよ。」
ミハル「やーだ、あんたは、私の罠にはまった愚かな人間、これからずっと、そのままよ。」
Sana「ミハルちゃん・・・あなた一体なにものなの?」
デビルキューブをとりだして、ブラックゴシックドレスに着替える、頭からは角がちょこっとでて、おしりからは先がとがった尻尾、顔は不健康そうな紫のメイクが表れた
Sana「え?そ、その姿は?」
ミハル「そ、これが、私の本当に姿なの。」
Sana「まるで・・悪魔。」
ミハル「ピンポーン、私は正真正銘の悪魔なの、冥界から人間界にきた悪魔よ。」
Sana「そ、そんな・・、じゃあ、僕は・・・。」
ミハル「今頃気がついても、遅いわ、これから、あなたには私の実験道具になってもらうの、いいわね?」
Sana「冗談じゃない。」
と、その場から逃げ出そうとするが、なにやら見えない壁があり、外にでれない
ミハル「往生際が悪い子ね。」
Sana「だれか~、だれかきてください。」
ミハル「この空間では、いかなる声も音も外部に漏れることはないわ、あ、ついでに、あなたの本来の意思も声もいらないわ、これからはSanaとゆう女性なんだから。」
ミハルが呪文を唱えると、Sanaは意識を失ったようにその場に倒れた
ミハル「さ、あなたが、最後に声をだせるのは、そのスーツから無事生きてでられたとき、しかも一言だけよ、さあ、これからが本番ね。」
441Avan小説サイド ◆Md5DVUofcE
Sanaになった、まさきはしばらくして意識を失ってしまった
ミハル「さ、これで準備はできたっと・・・でも、このままじゃだめね~、私好みじゃないし、もっと、なんかほしんだけど。」
と、まさきの着ぐるみ部屋に入る
部屋の中央にパソコンが置いてあり、インターネットに接続されていた、そこにはかわいい衣装を身に纏った少女たちの写真が飾ってある
ミハル「ふふ~ん、こんなのがいいんだ~まさきさんのレナは、まだ、ネットにはだしてないのね・・・これは使えるかも。」

ミハルの考えはこうだ、ネットにだしていないレナ、どうやらまさきオリジナルの子らしい、顔もかわいく清楚な少女である、意識を取り戻したSanaにレナの着ぐるみを着せる
そしてネット上にHPを開設する、こちらの情報は姉妹で着ぐるみとゆう設定で、どちらかがレナをやっているとゆうこと。

Sanaの中にとじこめられたまさきは、レナとゆう少女着ぐるみを着せられさらに、内側にはSanaと女性の皮で本当の自分を覆いかくしているのだ、まさきとしての意識はもう半分なく
ミハルがSanaを自由に動かせる状態にする。

ミハル「え~と、人間♀のオタクファッションは・・・オーバーオール、丸めがね、みつあみ、か、ふふ、これから、きっと、面白いことになるわ・・・。」

終わり