一泊限りのキャラクター(仮)

状態
完結
文字数
2,491
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9
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767名無しさん@着ぐるみすと
佐々木絵里19歳、洋服や靴などいろいろ欲しいので
時給が高いバイトを探していた。
日給3万円というバイトがあったので調べていると
3日間の泊り込みであと体力に自信がある方という内容だった。
少し不安だったけど聞いたことある大きい会社が募集しているので
応募した。
しばらくすると、メールが届いた。
身長と体重を教えて欲しいという内容だった。
どうしてかなと思いつつもメールを返信した。
次の日メールを確認すると日時と集合場所が書いてあった。
769名無しさん@着ぐるみすと
バイトの当日、住所を頼りに集合場所に行くと
マンションの部屋だった。
インターホンを押すと女の人が出てきた。
「すいません、アルバイトの佐々木です」
「佐々木絵里さんね。入って」
私は部屋に通された。
「バイトの内容を説明してなかったけど、着ぐるみを着る仕事なの」
「え」
「着ぐるみのキャラになりきって、お客さんの家で一泊泊まるの」
「着ぐるみ着たことないし、誰の家に泊まるんですか」
「大変だけどがんばって、あと女の子家に泊まるから安心して」
スタッフの人から着ぐるみとキャラクターの説明を受けた。
「すいません、Tシャツとか持ってないんですけど」
「こっちで用意してあるわよ」
私は借りたTシャツとスパッツに着替えた。
772名無しさん@着ぐるみすと
「これが着ぐるみだから」
クマをモチーフにした着ぐるみだった。
手足が短く動きずらそう。
手伝ってもらい着ぐるみを着る。
暑いし、重い。
「じゃあ行くわよ」
車でお客さんの家まで送ってもらった。
773名無しさん@着ぐるみすと
スタッフの人と玄関まで行ってインターホンを押してもらう。
「じゃあ帰るわね」
私はうなずいた。
私と同じぐらいの歳の女の子が出てきた。
「可愛い」
抱きついてきた。
「足元気をつけてね」
私の手を引き家の中に入れてくれた。
「座って」
リビングのソファーに座らせてくれた。
「女の子なの」
私は困ったジェスチャーをした。
「お願い教えて。内緒にするから」
「女の子なの?」
私はうなずいた。
「そうなんだ。暑いでしょう。頭を取って休憩しない」
「大丈夫、誰にも言わないから」
私は迷った。でも疲れてきたので休憩する事にした。
うなずくと女の子が着ぐるみの頭を取ってくれた。
「喉渇いたでしょう、何がいい」
「すいません。水ください」
水を持ってきてくれた。
774名無しさん@着ぐるみすと
「飲ませてあげるね」
「ありがとうございます」
「敬語使わなくていいよ」
「え、でも」
「気にしないで」
水を飲ましてもらった。
「名前教えて」
「佐々木絵里」
「私は伊藤沙希よろしくね」
「絵里ちゃん汗拭いてあげる」
「ありがとう」
「絵里ちゃん可愛いね」
「そんなことないよ」
「沙希ちゃんのが可愛いよ」
「休憩させてくれてありがとう。着ぐるみの頭かぶるよ」
「じゃあいい。かぶせるよ」
「一緒に踊ろっか」
私はうなずく。
沙希ちゃんと音楽にあわせ踊った。
着ぐるみ着てるから酸欠になりそうだったけど。
「絵里ちゃん、ご飯にしない」
私はうなずいた。
787名無しさん@着ぐるみすと
着ぐるみを脱がしてもらい、タオルを借りて汗を拭く。
「絵里ちゃん、から揚げと焼き肉どっちがいい?」
「から揚げがいいな」
沙希ちゃんがお弁当とお茶を持ってくれた。
「絵里ちゃん、着ぐるみ着るの初めて?」
「初めてだよ。バイトに採用させてから着ぐるみ着るって知ったんだもん」
「着ぐるみ嫌なの?」
「嫌じゃなかったけど、心配だったんだ。やったことないし」
「沙希ちゃんはこの着ぐるみキャラ好きなの?
あ、好きじゃなきゃ着ぐるみと一泊しないよね?」
「そうだね」
「沙希ちゃん、ご馳走様」
「どういたしまして」
「着ぐるみ、着ていいかな?」
「いいけど、私の汗でびっしょりだよ」
「いいの、いいの」
沙希ちゃんはTシャツと短パンに着替えた。
「絵里ちゃん手伝って」
沙希ちゃんが着ぐるみを着るのを手伝う。
「それじゃあ頭被せるよ?」
「いいよ」
796名無しさん@着ぐるみすと
沙希ちゃんは着ぐるみを着て喜んでいるみたいだった。
「ごめん沙希ちゃんトイレ貸してね」
沙希ちゃんはうなずいた。
「ふう」
私は便座に座る。
疲れていたか私は寝てしまった。
気付くと朝だった。
急いでリビングに戻ると沙希ちゃんはソファーに座っていた。
「沙希ちゃんホントごめん。トイレで寝ちゃった」
「絵里ちゃんひどいよ、早く頭とって」
着ぐるみの頭を取る。
沙希ちゃんは怒った顔をしてた。
「ホントにごめん、沙希ちゃん」
「最初は楽しかったけど、途中から苦しくなって
でも着ぐるみ1人で脱げないし」
「ホントごめん」
「じゃあガムテープで口をふさいで着ぐるみ着たら許してあげる」
「わかりました。本当にごめんなさい」
私は着ぐるみを脱がして、すぐ着せてもらう。
沙希ちゃんはシャワーを浴びて、着替えた。
797名無しさん@着ぐるみすと
沙希ちゃんはガムテープを持ってきて、私の口をふさぐ。
そして私に着ぐるみの頭をかぶした。苦しい。
「苦しい?ごめんね。やりすぎちゃったかな?」
私はうなずいた。
着ぐるみの頭を取ってくれた。
「絵里ちゃんの鼻膨らんでる。可愛い。ちょっとイタズラしようかな」
沙希ちゃんは私の鼻に耳栓をつめている。
抵抗しようかなと思ったけど、迷惑をかけたのでやめた。
「絵里ちゃんおもしろい」
ちょっと限界になって来たのでやめて欲しいと目で合図を送る。
「ごめん、調子に乗りすぎた」
ガムーテープと耳栓をとってくれた。
「苦しかった」
「ごめん、絵里ちゃんが可愛くてイタズラしちゃった」
「気にしないでね」
沙希ちゃんは水を飲ましてくれた。
「じゃあ頭かぶせるよ?」
「うん」
沙希ちゃんと遊んでいるとインターホンがなった。
798名無しさん@着ぐるみすと
「絵里ちゃん時間だよ」
私はうなずいた。
玄関まで手を引いてつれて行ってもらう。
「絵里ちゃん、いろいろあったけど楽しかったよ。バイバイ」
私も手を振る。
玄関のドアを開けてもらい外に出るととスタッフの人が立っていた。
「どうもありがとうございました」
スタッフの人は沙希ちゃんに言った。
私はスタッフの人と事務所に帰った。
事務所につくと着ぐるみを脱がしてもらった。
「佐々木さんご苦労様。シャワーどうぞ。
あ、Tシャツとスパッツはカゴに入れてくればいいから」
「すいません」
私は着替えを持ってお風呂に行く。
「さっぱりしました。ありがとうございます」
「次の仕事まで時間があるから休んでて」
私は次の仕事で着る着ぐるみが少し楽しみでした。

おわり