人形遊び 番外編

状態
完結
文字数
29,401
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68
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929人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
ではお言葉に甘えて……

人形遊びの番外編です。すごく長いです……
こりずにエロです。

「人形遊び 番外編」

設定
あれから4年後……真紀は小学校の先生になった。(ちなみに美優は中学校の先生) 

主な登場人物

主人公:眞田真紀(さなだ まき)
性格、容姿は前と同じですが、体つきが女っぽくなりました。でも胸はあまり大きくなってないです。
ピアノとか色々頑張って夢だった小学校の先生になる。1年2組担当。
相変わらず泣き虫。
子供たちから「まきちゃん先生」と呼ばれている。
学年問わず、男子生徒が将来お嫁さんにしたい先生。
美優とは全然会えないので最近着ぐるみを着ていない。
秘密(着ぐるみを着て感じてしまうこと)を知られたくないこともあり、今も彼氏がいない。


岬香織(みさき かおり)
真紀と同じ小学校の先生。1年1組担当。
真紀と同期で同い年。真紀と趣味が合うし仲がいい。
子供たちから「かおりん先生」と呼ばれている。真紀並みに人気がある先生。
明るくて優しい先生。
生まれつきの茶髪でロング。
真紀と二人のときはお互いタメ語で話す。「かおりん」「まきちゃん」と呼び合っている。
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上凪勇美(かみなぎ いさみ)
市役所の人。生活安全推進課に所属している。まだ1年目の下っ端。
真紀の2つ下。子供が大好き。
学生の時にバイトをしていたこともあり、着ぐるみ経験が豊富。
明るいくさっぱりした性格。しっかりもの。
真紀と体系が近い。黒髪のショート。


伊藤萌(いとう もえ)
小学一年生。真紀のクラスの生徒。
黒髪のツインテール。
小さい美優みたいな感じ。
真紀のことが大好で、かなりなついている。


金谷時子(かなや ときこ)
教頭先生。真紀、香織の教育係。
小学生の子供がいる。
包容力のあるお母さんみたいな先生。
931人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「せんせーさよーならー」
「はい、さよ~なら~。気をつけて帰ってね~♪」

 帰りのホームルームが終わり、子供たちが帰っていく。
 いつもにぎやかだった教室にはもう私しかいなくなった……

「ふぅ~……頑張らなくちゃ!」
 私はちょっと寂しくなりながらも黒板を消していた。

 教卓の下にチョークが落ちてる。それを拾おうとした……その時!

「ばあ!!」
「きゃっ!」

 教卓の下から萌ちゃんが飛び出してきた!
 私は驚いて尻もちをついた。

「……萌ちゃん……いつからいたの?」
「えーと……せんせえがまどふいてたとき!」
 私が驚いたのを見て萌ちゃんはすごく嬉しそう……ちょっと痛かった……
932人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 パンパンとお尻をはらいながら萌ちゃんの前にしゃがみ込む。
「早く帰らないとお家の人が心配するよ?」
「うん!……あっ!もえ、せんせえに……おねがいがあるの……」

 ……お願い?

「な~に?」
「キュンキュン……して……」
 萌ちゃんはモジモジしながら私に頼んでる。

 もお……甘えんぼさんなんだから……ふふ♪

「ちょっとだけだよ♪」
 私はニコッと笑った。
「ほんとに!やった~♪」
 萌ちゃんは嬉ししそうにピョンピョンと飛び跳ねてる。

 かわいい……ちっちゃい美優みたい……

 私は萌ちゃんの頭を胸に抱いてやさしくキュンキュンしてあげた……

「せんせえのおっぱい……やわらかい……」
 私も萌ちゃんに癒されていた……
933人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 コンコン!

 そんなことしてたら急にドアをノックされた!
 私はあわてて立ち上がり、ドアの方を向いた!
「は、はい!」
「岬です。入ってもいいですか?」

 ほっ……かおりんか……

「はい、どうぞ。」
 私の返事のあとにガラガラっとドアが開き、かおりんが教室に入ってきた。
「教頭先生が呼んでます。なんか急な話らしいです。」
「はい、わかりました。今行きます。」 

 教室を出ようとしたら萌ちゃんがグイグイとスカートを引っ張る。
 振り向くと寂しそうな顔をして私を見つめている……
「いっちゃうの?」
 私は再びしゃがみ込み、萌ちゃんの頭をなでなでしてあげた。
「ごめんね。先生ちょっと用事が出来ちゃったから行かなくちゃいけないの……来週また会おうね♪」
 
 萌ちゃん……今にも泣いちゃいそお……どおしよ……
934人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 その光景を見ていたかおりんが急に口を開いた。
「萌ちゃん!先生がお家までおくってってあげるよ!一緒におてて繋いでお家帰ろ♪」
「かおりんせんせえが!うん!もえ、おうちかえる!」

 かおりんはランドセルを持ちながら萌ちゃんの手を引いて教室から出ていく……
 私がごめんね!と手を合わせると、かおりんはウインクを返してくれた。

 なんか悪いことしちゃった……萌ちゃんにも……かおりんにも……
 ……そおだ!話があるんだっけ!行かなくちゃ!

 私はあわてて職員室に向かった。
935人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 職員室に入り、私は教頭先生の机に向かった。 
「私にお話があるとお聞きしたのですが……」
「再来週、交通安全教室あるでしょ?」
「はい。」

 そう、夏休みに入る前に小学1年生を対象とした交通安全教室を市役所と学校が協力してやることになってて、
 それが再来週の日曜日に学校で行われる。

「さっき市役所の人から連絡があってね、上凪さんが怪我をしたらしいの……」

 え!上凪さんが!

「だ、だいじょぶなんですか!上凪さん!」
「指を骨折したらしいの。そんなに大きな怪我じゃないらしいんだけど……」
「ほっ……」
 私は少し安心して胸を撫で下ろした。
 
 でも教頭先生はいつも見せないような困った顔をしてる……
「でも安全教室までには治らないらしいの。これじゃ着ぐるみ無理そうね……」 
「え?そうですね……」

 安全教室では私が婦警さん役、上凪さんが子供に大人気のアニメのヒロイン、うさみみライダーアリスちゃん役で
 子供たちに交通ルールを学んでもらう予定だった。
 明日は土曜日だけど安全教室にむけての練習がある。
936人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「そこで、悪いんだけど……上凪さんの代わりに眞田先生が着ぐるみを着てもらえないかしら?」
「……え?わ、私がですか!」

 ドックン!ドックン!

 私が……着ぐるみを……あぅぅ!……

 急に言われたから一気に胸がパンパンになる……
 震えが止まらない……

「あなたなら段取りもわかるだろうし、上凪さんと体系もちかいから……あれ?眞田先生?だいじょぶ?」
「え?」

 私は自分の性癖のせいで体がほてり、顔を真っ赤にしながら額から汗をふき出していた……
「だ、だいじょぶです!すみません!」 
 あわててハンカチをとりだして顔の汗を拭きとった。
「そお……ならいんだけど……あっ、さっきの着ぐるみの話なんだけど、お願いできるかしら?」
 
 ゾクゾクッ!

「ちょ、ちょっと待ってください!」

 最近、全然美優に会えないから着ぐるみは着てみたい……
 でも……サキになるのとはわけが違う……
 みんなの前で……着なくちゃなんない……
 そんななかでも……着ぐるみで……感じちゃう……
 そしたら私……おかしくなっちゃうよぉ……

 私の心の中では二つの気持ちが複雑に渦巻いていた……
937人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「この時期蒸し暑いから着ぐるみは大変だし、無理そうだったら岬先生にも頼んでみるけど……」

 確かにかなり大変そう……脱水症状とかになっちゃうかも……
 そのうえ感じちゃってたら……倒れちゃう……
 でも……着てみたい!サキとは違う着ぐるみを!

 私の心は決まった!やっぱり着ぐるみを着たい!

「私……着ます!着させてください!」
 大声で答えてたから周りにいる先生が驚いてた……
「いいの?急なこといっちゃってごめんなさい……じゃあよろしく頼むわね!」
 教頭先生が私の肩をポン!と叩いて励ましてくれた。
「はい!」
938人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 自分の机に座り、今日やった算数のテストの採点をする。
 でもさっきから頭の中が着ぐるみのことでいっぱい……

 どんなキャラだったっけ……アリスちゃんって……思い出せない……
 ……あっ!ここ○じゃない!……間違えちゃった……

 全然採点に集中できてなかった……とりあえず休憩も兼ねてトイレに行くことにした。

 職員用のトイレに入りドアを閉めた。
 そしてスカートを下し、ゆっくりとショーツを下す……やっぱり濡れちゃってる……

 学校の中で感じちゃうなんて……だめだよ……
 私……先生なのに……

 着ぐるみを着る……そう思っただけなのに濡らしてしまう……
 自分を悔やんでも悔やみきれなかった……
 私は濡れたショーツと股を拭きながら泣きだしてしまった……
 
 ぐすっ…ぐすっ…うぅぅ………気持ち……切り変えなきゃ!いつまで泣いてちゃだめ!
 一応ビデオにとっておいたから帰って確認しよう!
 それまで着ぐるみのことは考えちゃだめ!
 
 私は家に帰るまで着ぐるみのことはおあずけにして仕事に集中することにした。 

 それから3時間後……

 ……よし!できた!

 私はテストの採点と他の仕事を終わらせ少し早めに学校を出た。
 夕食をコンビニのおにぎりですませ、それを食べながら自分が住むアパートへと向かった。
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 私は自分の部屋に入ると、すぐにテレビとビデオのリモコンを手に取った。
 なによりも早く確認したかった。私が着ることになった着ぐるみを……

 両方のスイッチをつけて、うさみみライダーアリスちゃんを再生する。
 この歳で子供向けのアニメを見るのは少し抵抗があったけど……

 そしてOPが流れ始めた……
 
 !!……こんなの……着るの……
 
 私を驚かせたのはアリスちゃんの恰好だった。
 アリスちゃんは普段は女子高生(?)だけど、ひとたび変身すると頭からウサギの耳が生えてくる。
 それと同時に制服が白いハイレグのスクール水着みたいになるのだ!
 お尻にはふわふわの尻尾……それにハイネックで首にはファーまで付いていてる……
 股とかお尻とかがぴっちりしてるし、太ももがまる見え……
 足には長靴みたいな白いブーツ、手にもミトンの白い手袋をつけている。
 子供番組で流しちゃいけないような……すごい過激な恰好をしてる……
940人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 どうしよ……みんなの前でこんな……恥かしい恰好を……

 アリスちゃんは悪者たちを原付バイクに乗りながらばったばったと倒していく……
 私は全身を真っ赤にしながらアリスちゃんだけを見ていた……内容なんて全然わかんなかった……
 自分がアリスちゃんの着ぐるみを着てみんなの前に立っている姿を想像する……
 そしたら着ぐるみを着たときの……あの甘い感覚が私を襲う……
 さっきから胸がドキドキしっぱなし……体が勝手にモジモジと動いてた……

 あっ!……んくっ!……やだ……変な気分に……なってきちゃった……
 ……お風呂はいろ。

 下着姿になりショーツを下す……やっぱり染みだらけになってる……

 見ただけでなのに……だめだよ!こんなんじゃ!

 ほっぺをパンパン!とはたき、私はお風呂に入った。

 お風呂から出てパジャマに着替えてから明日の練習の為の用意をする。
 そしてショーツにナプキンをつけて、安全教室の台本を読みながらベットに寝転んだ……


真紀ちゃん 萌ちゃんキュンキュン♪&着ぐるみ承諾&アリスちゃんってどんなキャラ?編  完
941人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 ……ピピピピ!ピピピピ!
 
 ……う~ん……もう……朝?……

 目覚まし時計を止めて時間を見る……朝の7時だった。
 私は台本を読みながら寝ちゃったみたい……
 そして恐る恐るショーツに手を入れる……

 やっぱり……濡れちゃってるよね……
 ?……濡れてない!よかった……

 ホッと胸を撫で下ろし、朝の用をすませるとジャージ姿で学校の体育館へ向かった。
942人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 今日は土曜日。上凪さんと安全教室の練習をする日。
 体育館に着くと、もう玄関の前で上凪さんがジャージ姿で待っていた。
 
「すみませんでした!」
「え!」
 上凪さんは私に会うやいなや深々と頭を下げた!
 私はあわててその頭を上げさせた。

「私の不注意で……眞田さんに大変な役回りをさせることになってしまって……」
「いえいえ。それより……指のほうは……」
 私がそういうと、上凪さんは隠していた左手を見せてくれた。小指にはぐるぐると包帯が巻かれている……

「転んでしまったときにやってしまって……でも婦警さん役なら出来ます!本当に申し訳ないです……」
「気にしないでください。私、着ぐるみ慣れてますから。」
「え?着ぐるみ着たことあるんですか?」 

 ……あっ!まずい!

「と、友達に誘われてバイトで着る機会があって!」
「そうなんですか!それは心強いです!」
 私はあたふたしながら適当にごまかした。
 まさか後輩がもってて、それを着せてもらってるなんて言えないし……
 でも上凪さんはなぜか嬉しそうな顔になってた。

「じゃあ今日も頑張りましょっか!」
「はい!」
 こうして私たちは体育館に入り安全教室の練習を始めた……
943人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 一緒に台本を持ちながら練習……
 もちろんいつもと役が逆だから、お互いに教え合いながらやった。
 初めはぎこちなかったけど、何回も一緒に練習してるから結構スムーズに覚えられた。
 私も今日は調子がいい(?)のか、着ぐるみ役を演じているのに全然もやもやした気持ちにならなかった。
 お昼を一緒に食べて、午後もちょっと練習した。二人とも結構完璧になってきた。

「ふぅ~……今日はこれぐらいにしましょうか?」
 上凪さんはタオルで汗を拭きながら私に尋ねてきた。
 夏の体育館は日差しがないかわりに、すごく蒸し暑い……
「そうですね。ジュース飲みませんか?」
「あっ、いいですね!」

 荷物を持って体育館の鍵をしめる。そして二人で学校の外にある自動販売機に向かった。
 上凪さんはポカリスエット、私はもちろんピーチdeジュースを買って飲んだ。
 渇いた口の中に桃の香りが広がる……運動したあとのピーチdeジュースはすごくおいしかった!
「ゴクッ…ゴクッ……おいしい!」
 子供に人気があるジュースを飲んで喜んでいる私を上凪さんはちょっと不思議そうに見てた……
「本番は外なので着ぐるみの中はサウナ状態になると思います。頑張ってくださいね!」
「はい。お互い頑張りましょうね♪」
「はい♪」

 今日の感じなら全然だいじょぶかも……あそこも濡れてないし……
 よし!頑張らなくちゃね!

 これぐらいの運動なら着ぐるみを着ても問題ないと思っていた。
 その考えが甘すぎた……
 

真紀ちゃん 上凪さんと猛練習!編  完 です。
続きは午後ってことで……
944人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 その後も上凪さんと何度か会って練習した。
 そしてあっという間に時は過ぎ、いよいよ安全教室を明日に控えた。

 その日の夜……
 私はお風呂からあがり、明日持って行くものをバックに入れ終えてベットの上で台本を呼んでいた。

 明日は久しぶりに着れる……やっぱりテレビで見た通りなのかな?……そしたら……恥かしい……
 みんなの前で着なくちゃいけないけど……でも……早く着てみたい……
 明日も暑いのかなぁ……でも……だいじょぶよね!最近調子いいし♪

 練習の日から私は着ぐるみのことで一度も濡らしていなかった。
 色々と心配ごとが絶えないけどやっぱり胸がワクワクしてる……
 台本をバックに入れて私はベットに潜った。
 今日も念のためナプキンをつけて……
945人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 交通安全教室の当日。日曜日の朝7時半。

 私は目覚まし時計の音とともに目を覚ました。
 トイレにいきショーツを確認する……濡れてない!

 よし!今日もだいじょぶ!

 私は朝ごはんを食べ、支度をする。

 メイクは……一応しとこ♪
 
 メイクをちょっとだけしてバックをもって部屋を出た。
 もうすぐ着ぐるみが着れる!そんなことで子供のようにワクワクしてた。

 私の住んでるアパートから学校までは歩いて5分ぐらいのところにある。
 今日の空は雲一つなく、青々としていた。
 まだ朝なのに歩くだけで汗が出てくる。

 すごく暑くなるかも……だいじょぶかな?
947人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
>>964しくじりました……ほんとはこっちです。

 8時ちょっと過ぎに学校に着いた。安全教室は10時からだしまだ全然余裕がある。
 校庭にはもう教頭先生と上凪さんがいた。昨日かいた白線が消えてないか確認してる。
 
「おはようございます。」
『おはようございます。』
 二人とも首にタオルをかけていた。

 挨拶を終えると、教頭先生が私のもとへと歩いてきた。
「今日も暑いわねぇ。会議室の冷蔵庫にスポーツドリンクとか入れておいたからどんどん水分とってね!じゃないと倒れちゃうわよ!」
「はい、ありがとうございます。」
 今日は学校の二階にある会議室が私と上凪さんの控室になっている。
 そこで着ぐるみに着替えたり二人でお昼を食べたりする。

 教頭先生とかおりんは校庭にある大きなテントで子供たちやお母さん方と一緒にカレーを作ってお昼を食べることになってる。
 ずっと外だから私たちより大変そう……

「上凪さん、あとは私がやっておくから眞田先生と一緒に会議室に行ってて。二人で最後のチェックでもしててね。
 時間になったら呼びに行くから、それまでには準備しておいて。」
「はい!わかりました!じゃあ行きましょっか?眞田さん!」
「はい。」
 学校に入ろうとしたら教頭先生が私の肩を叩いた……何だろう?

「これだけは約束して、絶対に無理しちゃだめよ!」
「へ?……はい!」
「アリスちゃん役、頑張ってね!」
 教頭先生は私の背中をポンと叩き優しく微笑んだ……
948人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
すみません。また間違えました。
>>946>>947です。964じゃないです。


 会議室に入るとクーラーがきいててかなり涼しい……まるで別世界だった。
 部屋には入ってすぐのところに大きな鏡があるから、毎回思わずびっくりする。
 
 テーブルの上にはすでに二つのダンボール箱が置いてあった。
 一つは上凪さんが着る婦警さんの服、もう一つは私が着るアリスちゃんの着ぐるみが入ってる……
 すごく中身が気になってきた……

 どっちに着ぐるみが入ってるか予想してたら上凪さんに声をかけられた。
「さっそくですが、最後まで通してやってみましょっか?」
「は、はい!」

 何回も練習したからもう二人とも完璧だった。でも時間の許す限りチェックを続けた……
 
 そうこうしてるうちにもう9時半……窓から校庭を覗くと子供達とお母さん方が集まってきていた。

 みんな来てくれてるかな……ちょっと楽しみ♪

「眞田さん、眞田さん!これが今日着てもらう着ぐるみです!」
「え?……」
 私が振り向くとテーブルの上にはアリスちゃんの着ぐるみセットが並べてあった。
949人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 ゾクゾクッ!……ぶわっ……

 あぁぁん!……な…なんで……

 着ぐるみを見たとたんに、私の胸がパンパンになる……
 あそこからいっきに蜜が噴き出してきたのがわかった……

 あぅぅ!……だ、だめ……

 私は何とか波にのまれずに持ちこたえた。
「……す、すみません……ちょっとおトイレに!」 
「?……はい……」
 私はあわてて部屋から飛び出してトイレに駆け込んだ。
 そんな私を上凪さんは茫然と見ていた……

 トイレのドアを閉め、便座に座り込む。
 
 なんで……最近全然だいじょぶだったのに!

 震えが止まらない……どんどん体がほてってくる……

 こんなんじゃ……だめ!落ち着かなきゃ……

 胸に手をあてて大きく深呼吸する……ちょっとだけ落ち着いてきた……
950名無しさん@着ぐるみすと
 スカートとショーツを下す……ナプキンがもうグチョグチョになってる……
 まだ着てないのにもうだめになっちゃった……

 私は用をすませるとあそこをよく拭いてから、だめになったナプキンをトイレのゴミ箱に捨てた、
 そして鏡で自分の顔を見た……頬が真っ赤だった……

 メイク落としも兼ねて私はトイレの水道で顔を洗う……水が冷たくて気持ちよかった。
 
 ……しっかりしなきゃ!

 いつもよりも強めにほっぺを叩き、タオルを忘れちゃったからハンカチで顔を拭いてトイレを出た。

 会議室に戻ると上凪さんがアリスちゃんのマスクを持ち上げて中を観察してた。

 上凪さんに濡らしちゃうのを知られるわけにはいけない……普通にしてなきゃ……

「さっきは急に出ていっちゃってごめんなさい……着ぐるみ着るの手伝ってもらえます?」
「はい!じゃあ上着を脱いでこれ着てもらえます?着替え終わったら声かけてください。」
 上凪さんはそう言いながら肌タイを私に差し出し、私も手を伸ばした……

 ……あっ!まだナプキンしてない!

「ちょ!ちょっと待ってください!」
「え?……」
 上凪さんは肌タイを持ちながら不思議そうに私を見ていた。

 絶対変な人だと思われちゃうよ……もっと落ち着かなきゃ……

 上凪さんに背を向けてバックの中にあるナプキンを探す。
951人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
>>950のトリップと題名が抜けちゃってました。
さっきからすみません。



 ハイレグだから染み出るとあそこが濡れてるのばれちゃう……
 そんなことになったら大変だもんね……
 ……あれ?……ない!

 バックの中を隅々まで探す……でもナプキンがない!

 どおしよ……忘れてきちゃった……

 全身から冷や汗が出てきた……

「どうかされたんですか?」
「きゃっ!」
 後ろから急に上凪さんが話しかけてきたからちょっとびっくりしちゃった……
 振り返るとまた不思議そうな目で私を見てる……
「あ、あの……ちょっとティッシュが見つからなくて……」
 ごまかしながらポケットティッシュを探す……5個ぐらい入ってた。

「お貸ししましょうか?」
「すみません、ありました。」

 女の子の日じゃないのに「ナプキン貸して」なんて言えないし……
 しょうがない……ティッシュで我慢しよ……
952人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 上凪さんは私に肌タイを渡すとくるりと背を向けて、再びアリスちゃんの着ぐるみを観察し始めた。
 ちょっと寂しそうな顔をしてる……ほんとは着たかったのかもしれない……

 私は肌タイのチャックを下し、この肌タイを調べてみた。
 顔の部分以外は覆われるタイプのもので、サキになったときと同じような感じだった。
 さすがに股にチャックはなかったけど……
 指先がちょっと痛んでるけど、他の部分は穴一つ開いてない。
 恐る恐る匂いを嗅いでみる……全然臭くない。保存状態はいいみたい。
 
 私は髪をゴムでまとめ、スリッパを脱いで下着姿になった。
953人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 美優の前じゃないから……下着まで脱がなくてもいいよね……  

 ショーツの中にティッシュを5枚くらい入れてから、肌タイの中に右足を入れる……
 柔らかいもので肌をなぞられるような……なつかしい感覚が肌タイから伝わってくる……
 そのあと、左足、右手、左手、頭の順に肌タイに体を入れていく……
 肌が覆われるたびに、私の脈も速くなっていった……

 ドックン!ドックン! 
 
 ちょっと……ちっちゃい気がする……きつい……
 ブラジャー……取っちゃおっかな……

 サイズが合ってないらしく、全身がちょっとだけ締め付けられる……
 特に腰回りと胸らへんがきつい……

 私はブラジャーを外しバックに入れた。
 胸が直接肌タイに触れる……
 ちょっと動くだけで敏感になってるところが擦られちゃう……
 
 はぅぅ!………落ち着かなきゃ……
 あとは……チャックを閉めるだけ……
954人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「着れました……」
「あっ!はい!」
 上凪さんは私の方を振り向き次に着るあのスクール水着を持ってきた。
「じゃあチャック閉めますから背中向けてください。」
「はい……」
 上凪さんに背中を向ける……もちろんブラジャーをつけてないことは気づかれた……
「え?……眞田さん……ブラジャーは……」
「ちょっときつかったから……外しちゃいました……」
 私は耳まで真っ赤になった……すごく恥かしい……

「……はい……じゃあ、閉めますよ!」

 ジ~~
 
 上凪さんは戸惑いながらもチャックを上げていく……
 どんどん背中が肌タイに覆われていく……さっきよりも体を締め付けられる……

 遂に完全に閉じられた……もう胸がいっぱい……
 クーラーがきいててもかなり暑かった。
955人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 私が振り返ると上凪さんはあの白いスクール水着を広げて見せてくれた。
「次はこれです。」
 私は息を飲んだ…… 

 アニメで見たまんまだった……
 ハイレグでふわふわな尻尾もついてるし、ハイネックで首にはファーがついてる……背中も全部覆われちゃう……
 生地は結構厚いくてふわふわしてる……
 背中のところがチャックで開くようになっててそこに足を通して着れるみたい……

 上凪さんはチャックを開けて私の足元にしゃがみ込み、そのスクール水着を広げた。

「片足づづ入れていただけますか?」
「は、はい……」
 足が入る穴に両足を通すと、上凪さんはそれを腰まで一気に引き上げた。
 スクール水着がきゅっと股に食い込んでくる!
「あぅっ!」
「?……どうかしましたか?」
 
 やだ!変な声出しちゃった!

「な、なんでもないです!続けてください……」
「……はい……」

 さっきから……ドキドキしちゃって……気をつけなくっちゃ……
956人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 続いて両手を通して背中のチャックを首まで上げてもらう……

 なんか肌タイよりもちっちゃい……すごくきつい……
 股とお尻がピッタリしてて……歩くと食い込んじゃいそう……
 それに……暑い……

 まだ着たばっかりなのに額がプツプツと汗をかき始めた……
 なんかふとももと肩が露出してるのが逆によかったと思えてきた。
 でも鏡を見たらそうも思えなくなった……
 
 やだ……かなりエッチぽい……腰回りとか……ふとももとか……
 それにふわふわ尻尾が……こんな歳して……恥かしい……

 また脈が速くなってきた……

 自分の恰好に顔を赤くしていたら上凪さんがこんなことを言った。
「ちょっと……過激ですね……」
 上凪さんも顔が真っ赤になってた……
 私の顔もさらに真っ赤になった……
「そ、そうゆうこといわないで……恥かしいです……」
「ごめんなさい♪」
 上凪さんはニコニコしながら次のパーツを取りに行った。
957人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 上凪さんは私を椅子に座らせると次にブーツを持ってきた。
「右足上げてもらえますか?」
「はい……」
 ブーツは内側が革みたいになっていて、外側はスクール水着みたいな白いふわふわの生地で覆ってある。
 ちょうど膝下あたりまであってそこをベルトでギュッと絞り固定する。
 かなりピッタリと足にフィットするし、分厚いからすぐに蒸れてきた……

 じめじめする……水虫になっちゃいそう……

「次は手袋です。」
 続いてミトンの手袋。
 ブーツみたいに内側が革で、外は白のふわふわになっている。
 手首のところに首に巻いているみたいなファーがついてる。
 そのファーの中にゴムが入ってて手袋がスポッ!って取れ無いようになってる。
 手の中もすぐに蒸れてきた……
 
 これも……生地が厚い……
 
 手を握ったり閉じたりしてみる……ムギュムギュと音がする……
958人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 これで顔以外……私はアリスちゃんだ……あぅぅ!……
 ティッシュが……もうビッショリになってる……
 こんな調子じゃ……もたないよぉ……

 私は不安で一杯になってきた……
 今でさえこんな状態なのに、さらにマスクを被ってみんなの前に出なくちゃならない……
 しかも外は炎天下……絶対に体力がもたないと思ってきた……
 私は顔を真っ赤にしながらビクビクと震えていた……

 そんな私に気づいたのか、上凪さんは私の前にしゃがみ込み、私の両肩に手を置いた。
「ちょっとリラックスしましょっか?」
「へ?」
「大きく息をしてみてください。はい!すってーーはいて~~、すってーーはいて~~……」
 私は目をつむり、上凪さんの合図とともに大きく深呼吸をする……
 だんだん気持ちが落ち着いてきた……

 目を開けると、そこには優しく微笑んでいる上凪さんがいた……
「あがっちゃったときは深呼吸が一番!それだけです♪」
「ありがとうございます……おかげで落ち着けました。」
「いえいえ!」

 私ったら……年上なのに……

 ちょっと恥かしくなってまた顔を赤らめた……
959人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 上凪さんはニコニコしながら立ち上がり、もう一つのダンボール箱から婦警さんの服を取り出すと、
 左の小指が使えないのにテキパキと着替えた。
 半袖でミニスカートだからかなり涼しそう……

 それから少したった。上凪さんは腕時計を見る……
「45分……そろそろマスクつけましょっか?」
「は、はい!」
 上凪さんがアリスちゃんのマスクとウィッグを持ってくる。
 そして私の前にしゃがみ込み、マスクにウィッグを被せてどんな顔なのか見せてくれた。
 私がはじめて着ぐるみをきたときのことを思い出した……

 アリスちゃんはサキとは全然違う顔だった。もちろんうさみみが生えてる。
 口を開けて元気に笑ってる。
 目はちょっとキリっとしてて瞳がまっかっか……たぶんうさみみライダーだからだと思う…… 
 髪は黒のショート。ウィッグでうさみみの生えぎわ(?)が隠れるようになってる。
 やんちゃで元気いっぱいな女の子って感じ。
960人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 上凪さんはウィッグを外し、マスクの説明をしてくれた。
「えっとまずは……呼吸穴から説明します。口の部分が開いててそこから息が出来ます。
 布が貼ってあるので中の人の口は見えませんから安心してください。
 口にしか穴が開いてませんからなるべく口で息した方がいいです。」
「?……はい。」

 そっか……普通のマスクは猿轡なんてついてないんだ……よかった……

「次は覗き穴です。目がサングラスになってますからそこから外が見えます。
 でも視界が真っ赤になるし、小さいですから注意して下さいね。」
「はい、気をつけます。」

「最後にマスクの固定方法です。」
 そういうと、上凪さんは頭頂部を支点にしてマスクを前後にパカッと開いた。

 なんかこの光景も……見たことあるかも……

「このマスク、あごひもで固定するんじゃなくて、マスクの横をこのパーツでがっちり固定するタイプのものなんです。
 こうゆうのは普通、戦隊物のやつに使われるんですけど……」
 
 そういいながらマスクを閉じて、手に持ったコの字型のパーツでマスクを閉じた。

 やっぱり……サキと同じ固定方法だ……自分じゃ取れない……
 それにしても……上凪さんすごく着ぐるみ詳しそう……そう言えばバイトで何回も着たことあるって言ってたっけ……

「それと中にスポンジが入ってて、そのスポンジを着てる人の顔と密着させてマスクをずれないようにしてあります。
 もともとが小顔設計なんでかなりきついと思います……頑張ってください!」
「はい!」
961人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 上凪さんはマイナスドライバーでマスクの固定パーツを取り、座っている私の頭の上にマスクをもってきた……

 ドックン!ドックン!ドックン!

 やだ……また変な気分に……なってきちゃった……

「それじゃあ被せますよ?」
「は、はい……」
 マスクがどんどん目の前に降りてくくる……
 さっきまで落ち着いてたのに、また心臓がドキドキしてきた……
 
 これを被ったら……私はもう……アリスちゃんになっちゃう……んくぅ!
 
 そう考えながらまた感じちゃった……

 それと同時に私の頭はマスクにサンドイッチされ、隙間をパーツで閉じられてウィッグを被らされた。

 んん!……かなり……きつい……サキよりもきついかも……

 こうして私はアリスちゃんになった……またあそこから蜜がでてくる……
『はぅぅ!』
「ごめんなさい!どこか挟みましたか!」
『ち、違います!ちょっときつかったから……つい声が出ちゃって……』
「そうですか?よかった……」
 
 だめ……変な声出しちゃ……
 それに上凪さんに迷惑かけっぱなし……
962人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「ちょっと確認したいことがあるので立っていただけますか?」
『え?……はい……』
 私は上凪さんに手をかりて立ちあがった。

 あぅっ!……立ったりするとすると……股がちょっと擦られちゃう……
 ……重い……肩こりそう……

 うさみみがついてるからマスクが結構重かった。
 上凪さんはアリスちゃんの衣装のチェックし、私の目の前で手をふった。
「見えますか?」
『はい、見えます。』
「次はその場で足ぶみしてください。なるべく手を大きく振ってくださいね!」
『わ、わかりました。』
 言われた通りに足ぶみをする……

 あぁん!……あそこが……ティッシュで……擦られちゃう……
 それに……ノーブラだし……ふぅぅ!……乳首も……
 ちゃんとつけとけばよかった……

「マスクが重いからたまに俯いちゃう時があります!なるべく胸をピシッ!と張るように心掛けてみてください!」
『は、はい……ごめんなさい……』

 うぅぅ……上凪さん……厳しい……
 目がちょっと怖い……あぅぅ!……

 私がアリスちゃんになってから上凪さんの態度がちょっと変わった気がする……
 そんなことを思うと……また感じちゃう……
963人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「最後にポーズの確認です!私がアリスちゃんを最初に紹介する時のポーズをやってみてください!」
『えっと……このポーズですか?』
 私は左手を腰に添え右手は敬礼、そして右足をちょっと前に出して踵だけを床につけた。
 これがアリスちゃんの決めポーズらしい……
「OKです!このポーズは握手会のときに何回もすると思うので、忘れないでくださいね!」
『はい……』

 今日は午前中に安全教室をやって、お昼休みを挟んだ後に午後から握手会がある。
 この炎天下の中だから、かなりハードなスケジュール……
 
「あっ!子供たちの前では絶対に声を出さないでくださいね!
 みんな眞田さんのことをアリスちゃんだと思ってますから。 
 それとアリスちゃんは元気一杯な女の子ですから体の動きをかなり大げさにしてください。
 それに正義の味方だから疲れてもぐったりしちゃだめです!子供たちが心配します!」
 
 かなり大変そう……でも頑張んなくちゃ!

『はい!』
 私は大きく頷き、胸をポン!と叩いて、任せて!のポーズをしてみせた。
「そうです!その調子でお願いします♪」
 私がアリスちゃんになってから上凪さんがやっと笑ってくれた。
 
「まだ少し時間がありますね……私、おトイレに行ってきます。」
 上凪さんは時計を見ながら、会議室を出て行った。
964人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 会議室にはアリスちゃんとなった私独りが残された。
 自分の呼吸音がやけに大きく頭に響く……
 それに私が吐いた息がマスクの中に留まって、あんまり外の空気が入ってこない……結構息苦しい……

 私は鏡の前に立ち、今の自分のカッコをあらためて見てみる……
 まぎれもなくアリスちゃんだった……

 ドックン!ドックン!ドックン!

 もう私……アリスちゃんなんだ……
 やっぱりこの恰好……恥かしい……
 お尻のラインがわかっちゃうし……前も……はぅぅ!……
 どおしよ……まだ着たばっかりなのに……

 上凪さんと一緒だったから気がまぎれてたのかもしれない……
 どんどん体がほてってくるし……脳がとけちゃいそう……
 だめだと思ってても……感じちゃう……
965人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 鏡の前でモジモジしてたら急に部屋のドアが開いた!

 だ、誰!!

 あわてて振り向く……そこにはかおりんが立っていた。
「そろそろ時間です……あっ!アリスちゃん!」

 かおりんはアリスちゃんになった私に走って近寄ってきた。
「すごい!アニメで見たまんまだね!……それより……だいじょうぶ?苦しくない?」
『ちょっと苦しいけど……だいじょぶ。』

 かおりんはアリスちゃんのふわふわ尻尾を触りながらちょっと顔を赤くした。
「かなり……エッチぽいね……」
 上凪さんと同じこといわれた……マスクの中で顔が真っ赤になった……
『あんまり見ないで……恥かしんだから……この恰好……』 
「でも似合ってるよ♪……そういえば……上凪さんは?」
『今、おトイレにいってるの。』
 そういった瞬間ドアが開き、上凪さんが入ってきた。

「あっ、岬さん!そろそろ時間ですか?」
「はい。私、先に行ってますから、準備できたら校庭にきてください。」
「わかりました!」
 かおりんは部屋から出て行こうとしたけど、振り返って私の耳元でこう囁いた……
(着ぐるみ頑張ってね!)
 私は大きく頷いた。
 
 そしてかおりんは部屋から出て行った。
966人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 それから少し経つと、上凪さんが私の手をとった。
「そろそろ行きましょっか!」
 私は大きく頷き、手を引っ張ってもらって会議室を出た。
 部屋の外はむんむんしてる……すぐに肌タイが湿ってきた……

 まだ学校の中なのに……

 上凪さんに手伝ってもらって階段を降りる。
 衣装がきついしノーブラだから……歩く時よりも……敏感なところが擦られちゃう……
 しかもティッシュでよけいに……刺激されちゃう……
  
 んん!……やだ……グチョグチョ……染み出ちゃうよぉ……

 私のおつゆでティッシュがもうビッチョリになってた。
 それに……どんどん奥に……入ってきちゃう……

 やっとの思いで玄関に着くと、体中汗まみれになってた……
 また胸がドキドキしてきた……

 暑いよぉ……でも外はもっと暑いんよね……
 ……もうすぐ始まっちゃう……着ぐるみ着て……みんなの前に……あぅぅ!……
 だめ……このままじゃ……おかしくなっちゃいそう……

 暑さのせいもあり、頭に血が昇ってぼぅっとしてくる……
 こんな状況でも私は……感じちゃってた……

『ハァ…ハァ……んっ!……ハァ…ハァ…ハァ……』
967人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「眞田さん、肩の力を抜いてらく~にしてみてください。」
『え!……』
 興奮して肩で息をしていた私に気づいたのか、上凪さんは後ろから私の背中をさすってくれた。

「はい!大きく深呼吸してくださ~い。」
『は、はい……すぅーーふぅ~~、すぅーーふぅ~~』
 息を吐くと同時にあたまのもやもや感、体にこもった熱が出ていく気がした……
 そして私は落ち着きを取り戻してきた……

 すると上凪さんは私の前に立ち、私の胸に手を置いた。
「だいじょぶですよ!絶対うまくいきますって!」
 そういい、ニコッと微笑んでくれた。
 私はまた上凪さんに助けられた……
『……すみません……私……迷惑かけっぱなしで……』
「いえいえ!……みんなが待ってます!行きましょう!」
『はい!』
 こうして私たちは玄関を出て、みんなが待っている校庭へと向かった。

 

真紀ちゃん 着ぐるみ着用!アリスちゃん!&アリスちゃんで悶々……編  完 です。
このあとは……真夏の交通安全教室編です!
968人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 外に出ると夏の日差しが容赦なく降り注いできた。

 校庭には見慣れた顔の子供たちが体育座りをして綺麗に並んでいる。
 それに日傘をさしているお母さん方、デジカメを構えている教頭先生、そしてかおりんが立っていた。

「あっ!アリスちゃんだー!」
「ほんとだー!アリスちゃーん!」
 子供たちは校庭に入る前から着ぐるみ姿の私、アリスちゃんを指さして元気よく呼んでいた。

 私たちは走って校庭に入り、みんなの前に立った。 
 やっと落ち着いてきてたのに、また胸がパンパンになる……
 全身から汗がドクドクでてくる……心臓が破裂しちゃいそう……

 み、みんな見てる……こんなカッコした……着ぐるみの私を……
 ……やっぱり……恥かしい!
 あぁん!んくぅ!!……ら、らめ!いっちゃう!……た、耐えなきゃ……
 ……みんなが……見てるんだから……

 私のあそこからじわっ!と蜜が噴き出してきた……
 いっちゃう寸前だった……でも子供たちの視線で逆に理性を取り戻せた。
 ブルブル震えながらもなんとか耐えしのいだ……
969人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 そんな私に気づいていない上凪さんは、練習の通りに元気にあいさつを始めた。
「よいこのみんな♪こんにちわ~!」
『こんにちわー!』
 みんなも元気にそれに答える。そんなやりとりがすごく遠くに聞こえた……

「今日はみんなに正しい交通のルールを覚えてもらいたくて参りました!上凪です!よろしくお願いしま~す♪」
 そういうと、上凪さんはぺこりとお辞儀をした。
 みんなは拍手で応じる。
 
 ハァ…ハァ…ハァ……んん!……次は……私の番……
 
 さっきよりは落ち着いてきたけど、相変わらずドキドキしっぱなしだった……
 もう息が上がってきてる……
「なんと!今日はみんなのために、うさみみライダーアリスちゃんがきてくれました!拍手~♪」
 子供たちの拍手と同時にぴょん!と一歩前に出て、さっき会議室で練習した決めポーズをしてみせた。

 そのときに、あのサイズの小さいスクール水着が食い込んできて……フニャフニャになったあそこを刺激する……
 それに跳ねると肌タイで乳首が擦られちゃう……
 
 はぅぅ!………こんなんじゃ……ぐすっ……もたないよぉ……うぅぅ……

 予想以上に辛くて……私はマスクの中で泣きだしそうだった……
970人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「ご挨拶はこれぐらいにして、早速はじめましょ~♪」
 非情にも安全教室は始まってしまった……私のせいで止めるわけにはいかない。
 
 ひっく…ひっく…………だめ……だめだめ!くじけちゃだめ!
 アリスちゃんは……正義の味方なんだから!

 私は、着ぐるみの中の自分を捨てて、アリスちゃんを演じきる……私がアリスちゃんになることを決めた!
 そう思ったらこんな恰好をしててもそこまで恥かしくなくなってきた。

 でも気持ちだけでそんなに状況は変わらない……
 なによりも顔まで体を覆われてるから暑い……そのうえ、衣装が全身をぎゅうぎゅうと締め付ける……
 
「まずは標識クイズからで~す!」
 上凪さんはそういって、足元に置いてあるダンボール箱の中から手作りの道路標識のパネルを取り出した。
「この標識の意味がわかる子は大きく手をあげてね~♪」
『ハーイ!ハーイ!』
 みんな元気に手をあげる。
 私も上凪さんの方を向いてピョンピョン跳ねながら手をあげる。

 んんっ!………ハァ…ハァ…ハァ……

 やっぱり動くたびに……女の子の大事なところが刺激されちゃう……
971人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「じゃあ……そこの黄色いシャツを着てる男の子!」
「はい!」
 上凪さんが一人の男の子を指さすと、その子はスッと立ち上がった。
 名前は成瀬雄太(なるせゆうた)くん。一組の子でいつも校庭で元気にサッカーをしてる。
「どうろをわたっちゃいけないやつです!」
 雄太くんは大きな声で答えた。

「アリスちゃん!正解は?」
 上凪さんが私にふる。
 アリスちゃん役の私が体を使ってあってるか間違ってるかを判断する。
 もちろんあってたからピョンピョン跳ねながら両手で頭の上に○をつくった。

 あぁん!……あっ……だめ……そこは……

「正解で~す!はい!みんな拍手~♪」

 パチパチパチパチ!

 雄太くんは照れながら腰をおろした。

 私は拍手を忘れていた……それどころじゃなかった……
 さっきのポーズでショーツの中に入れたティッシュが……私の……一番感じるところに入ってきちゃった……
 なおそうにもみんなの前だからなおせない……
 焦りからどんどん汗が出てくる……
972人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 そんな調子で標識クイズは続いていく……
 ポーズにまぎれて腰をふってなんとかティッシュをずらそうとする……なおらない……
 その動きでよけいに乳首は擦れちゃうし……ティッシュが敏感なところを刺激してくる……

 はぅぅ!……ハァ…ハァ……どおしよ……

 しかもこの暑さ……着ぐるみの中はサウナ状態……
 全身がビチョビチョ……特にファーが巻かれてる首回り、手袋とブーツの中はもっとビッショリ……

 ハァ…ハァ…ハァ……暑いよぉ……
 体中ビッチョリで……気持ち悪い……それにティッシュが……ビチャビチャ……
 このままじゃ……染み出ちゃうよぉ……

 あそこはもっと大変なことになってる……
 もしかしたら……スクール水着にまで染み出しちゃってるかもしれない……

(眞田さん、だいじょぶですか?)
 子供たちに見えないように口を標識パネルで隠しながら、上凪さんが小声で話しかけてくれた。
 みんなあんなに楽しそうなのに私がへばっちゃいけないと思った。
 私は小さく頷いてみせた。

 上凪さんも小さく頷き、標識パネルをダンボール箱に戻した。
973人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「標識クイズはこれで終わりで~す!次は横断歩道のわたり方をお勉強しましょう♪みんな右を向いてくださ~い!」
 子供たちは上凪さんが指さす方を見る。そこには白線で横断歩道がかいてある。
 みんなにちゃんとした横断歩道のわたり方を教えれば安全教室は終わる。
 でもここからが本番でもある……

 これが終われば……お昼休み……それまで……もつかな……

「じゃあ初めにアリスちゃんにわたってもらいましょ~♪」
 私はぴょん!と跳ねながら大きく手をあげ、横断歩道の前まで走って行った。

 んくっ!……ハァ…ハァ…ハァ……もう……だめ……

 私はうずくまり、膝に手をつこうとする……
 でも横目にみんなの顔が見えた……なんとか耐えて、胸をピン!と張った。
 
『んっ!』

 あっ!声出しちゃった!
 ……みんなには……聞こえてないみたい……いちいち感じてちゃだめ……

「それではお願いしま~す♪」
 私は大きく頷き、練習でやった通りに横断歩道を一気に走って渡った。
 また乳首と股が刺激されちゃう……
974人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 ピーーー!!

 上凪さんが首に下げた笛を大きく鳴らす。
 その音に合わせて私は上凪さんの方を振り向き、首を傾げる。

「だめだめ!そんなんじゃ車にひかれちゃうよ!!しょうがないなあ……アリスちゃんもみんなといっしょに練習しようね♪」
 私はがっくりと頭を下げる。
 
 このやりとりは何度も練習したからばっちりだった。
 頭をあげると上凪さんが私にウィンクをしてくれた。

 ハァ…ハァ……よかった……うまくいって……
 でも……疲れた……

 ちょっと走っただけなのに一気に汗が出てきた……
 マスクの中のスポンジも汗を吸ってて、動くとビチャビチャ音が鳴る気がする……
975人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 上凪さんは子供たちの方を振り向き、ピン!と人差し指を立てた。
「アリスちゃんみたいに急に飛び出しちゃだめだよ!これは絶対に守ってね♪」
『はーい!』
 
 私はお尻が地面につかないように膝を抱えて座り、みんなと一緒に上凪さんの話を聞く。
 
 これでちょっと休める……
 そうだ……深呼吸しよ……すぅーーふぅ~~すぅーーふぅ~~……
 
「横断歩道の前に立ったら、まず車がきてないことを確認します!
 右みて~、左みて~、もっかい右みて!
 車がきてないことが確認できたら運転手さんに見えるように手を大きくあげてわたりましょ~!
 みんなわかったかな~?わかった子は大きく手をあげてね♪」
『はーい!』
 上凪さんは安全教室が始まってからすごく元気いっぱいだった。すごく楽しそう……
 みんなもそんな上凪さんに負けないくらい元気よく手をあげた。
 
 上凪さん……子供好きなんだ……
 ふぅ~……よし!私も頑張んないと!

 ほんのちょっとの時間だったけど、今の私にとっては貴重な休憩時間だった。
 
 私は勢いよく立ち上がり、ピョンピョン跳ねながら手を高々と上げた。

 あぁっ!……また……
 
 でも現実は厳しかった……動くたびに……感じちゃう……
「アリスちゃんもわかったみたいね♪みんなもアリスちゃんと一緒に練習しましょ~!」
『はーい!』

 ここからが大変だった……
976人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 5人づつぐらいの子供たちと一緒に白線の横断歩道をわたる……何回も……何回も……
 
 ハァ…ハァ…ハァ……あぁん!……ハァ…ハァ…ハァ……

 歩くたびに……乳首が擦られて……なかでティッシュが暴れて……感じちゃう……
 どんどんおつゆが漏れてきちゃう……

 それにけっこうふわふわの尻尾を引っ張る子がいる。
 引っ張られると……いじめられ続てるあそこにスクール水着が食い込んで……そのたびいっちゃいそうになる……

 あぅん!!んくぅ!……だ、だめ!……みんなの前で……
 ……お願いだから……引っ張らないでよぉ……

 どんどん体温が上がってくる……しかも始まった時よりも日差しが強くなってきた……
 私の体力はもう底につきそうだった……

 ハァ…ハァ…ハァ……んんっ!……おかしく……なっちゃう……
 ……あとすこしだけど……もう……限界かも……

 いよいよ最後のグループになった。
 でも私は立ってるだけでやっとだった……もう歩けそうにない……
977人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 肩で息をしながら私は茫然と立っていた。
 そんな私の手を誰か引っ張る……
 振り向くとそこには萌ちゃんがいた……

「アリスちゃん……まきちゃんせんせえしらない?」
 悲しそうな顔で私の……アリスちゃんの顔を見つめる……
『……』
「きょう……いないの……どこにも……うぅぅ……」
 萌ちゃんの目から大粒の涙が溢れだす……
 
 ……萌ちゃん……

 私は声を出しそうになった……目の前にいることを教えてあげたかった……
 でも今の私は……まきちゃん先生じゃない……アリスちゃんだった……
 私はしゃがみこみ、体中汗でびっしょりなことを忘れて萌ちゃんの頭を胸で優しく抱きしめた……
「ふっ!……」

 ごめんね……寂しい思いさせちゃって……
  私はここにいるよ……だから……もう泣かないで……

 萌ちゃんは急に私が抱きついてきたからびっくりしてた……
 そんな萌ちゃんをさらにギュッと抱きしめる……

 私は萌ちゃんが泣きやんだのを確かめてからその場に立ち上った。
 
 萌ちゃんはポカンとした顔でアリスちゃんとなった私を見上げる……
 私は一歩後ろに下がってアリスちゃんの決めポーズをしてみせた。
 そしたら萌ちゃんはすごく嬉しそうに笑ってくれた。
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 私は萌ちゃんのおかげでちょっと元気が出た。
 そして萌ちゃんと手をつないで一緒に横断歩道をわたる練習をした。
 なんとか倒れずに、みんなに横断歩道の正しいわたり方を教えることが出来た。
 
 上凪さんがみんなを整列させて、安全教室終了のあいさつをする。
「これで交通安全教室は終わりで~す!そしてお昼休みの後にアリスちゃんとの握手会があります!みんなきてね♪バイバ~イ♪」
 上凪さんは手を振りながら玄関へと走る。 
 私も残った体力を振り絞り、その場でピョンピョン跳ねてから腕を大きく振って上凪さんといっしょに玄関へと走っていった。
 
 あぅぅ!……ハァ…ハァ…ハァ……
 やっと……終わった……

 緊張の糸が切れたのか、私は玄関に着いた途端に全身の力が抜けて膝から崩れ落ちそうになった。
 そんな私を上凪さんがあわてて抱きかかえてくれた。
「だ、だいじょぶですか!」
『ハァ…ハァ…ハァ……だいじょぶです……ちょっと……疲れちゃって……』
「すぐ戻りましょう!脱水症状を起こしてるかもしれません!」
『はい……』
979人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 上凪さんはササッと自分のパンプスと私のブーツの裏を雑巾で拭いた。
 そして私は上凪さんの肩をかりて階段をあがる……

『ハァ…ハァ……ふぅっ!』
「どうかしましたか!」
『い、いえ……なんでも……ないです……』
「そうですか?……もうちょっとですからね!頑張ってください!」
『はい……』
 
 また変な声……出しちゃった……そろそろ……ばれちゃう……

 上凪さんの助けもあってなんとか会議室に辿りついた。
 



真紀ちゃん 快楽拷問安全教室!&萌ちゃんキュンキュン♪2編  完  です
980人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 会議室の中はクーラーでキンキンに冷えていた、一気に体温が下がっていく……

「今マスクとりますからね!」
 上凪さんは私を椅子に座らせると同時にウィッグを取った。
 そしてドライバーでマスクの固定パーツを外し、ガバッ!と私の頭からマスクを取り外した。
 ゆでダコみたいに顔を赤くした私の顔が出てきた……
 
 ……涼しい……

 大きく息を吸う……久しぶりにちゃんと空気を吸えた気がした……
 だんだんと意識がはっきりしてくる……
 
 まったりしてる私とは逆に、上凪さんはあわてて冷蔵庫から500mlのアクエリアスを取り出す。
 そしてキャップを開けて私に手渡した。
「ありがとうございます。」
「一気に飲まずに舌でちょっところがしてから、少しづつ、ゆっくり飲んでくださいね。」
「はい、わかりました。」
 上凪さんにいわれたと通りに、落ち着いてちょっとずつ飲んだ。
 喉がからからだったからすごくおいしかった……全身に水分が染みわたってゆく感じがする……
 ゆっくり飲んでたつもりだったのにあっという間に飲みほしちゃった……
981人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 私がアクエリアスを飲み終えると、上凪さんは私の前にしゃがみ込んでミトンの手袋を外す……肌タイの手がビッショリだった……
 次にブーツを脱がしてもらう……手なんか比べものになんないくらいビッチョビチョ……
 そして上凪さんが私の背中に手を回してふわふわスクール水着のチャックを腰まで下ろした。
 最後に肌タイのチャックも腰まで下げてもらって、肌タイを頭から脱がせてもらう……
 着ぐるみを脱ぐときの解放感はちょっと他では味わえない……

 ふぅ~……きもちいい……
  
 ぽ~っとしながら上凪さんに身をまかせてたら、肌タイから私の汗まみれの胸がプルン!とでてきた……
『あっ!』
 私たちは一緒になって顔を赤くした……
 私は手で胸を隠し、上凪さんは私から目を背けた……
「す、すみません!」
 上凪さんは背を向けながら私ににタオルを手渡した。
「ごめんなさい!こんな恰好で着ちゃってて!」
 私はあわてて空っぽになった肌タイの手を腰で縛り、タオルで体を拭いてバックの中のブラジャーとシャツを身に付けた。

 そうだ……ノーブラだったの……忘れちゃってた……

 見えないことをいいことに、ただきついからという理由でブラジャーをつけずにみんなの前に出てた……
 思い返すと恥かしすぎて……またあそこが濡れてきちゃった……
 もうにゅるにゅるでグチョグチョ……

 うぅぅ……気持ち悪い……ティッシュ取り替えなきゃ……

 私はバックからティッシュを取り出し、スリッパを履いてトイレに向かった。
982人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 トイレに入り、ドアを閉め、ショーツごと肌タイを膝まで下す……
 ショーツと股が糸をひいて繋がった……
 ティッシュは……奥の方に入っちゃってるみたい……
 
 恐る恐るあそこに手を入れてゆっくりとティッシュを引き出す……

 にゅるにゅるにゅる……               んん!……あぅっ!……んくぅっ!……
 じゅるり!……ぽたっ…ぽたっ…ぽたっ……      あぁん!………ハァ…ハァ…ハァ……

 愛液まみれのティッシュの塊が出てきた……床におつゆが垂れちゃったからあわてて拭いた。
 そしてそれをトイレに流した。

 ティッシュ……午後はいらないかも……擦られちゃうし……

 私はアリスちゃん!思考でいけばみんなの前に出てもだいじょぶだと思った。
 スクール水着の股の部分を見る……そこまでは染みでてないみたい……
 
 私は用をすませてショーツと肌タイ、そして股をよく拭いてから、ショーツにティッシュを入れずにトイレを出た。
983人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 会議室に戻ると上凪さんがぽ~っとした顔をしながらアリスちゃんのマスクを自分の頭の上にもってきてた。
「あっ!す、すみません!」
「へ?」
 なぜか私に謝る上凪さん……
 顔を真っ赤にしながらあわててマスクをテーブルの上に置いた。

「ま、マスクの中が壊れてないかとか!そ、外から中が見えちゃあないかとか確認してて!それで○△□×!!」
 すごくあたふたしてる……こんな上凪さんは今まで見たことない……

 でも私の心配をしてくれてるみたいでちょっと嬉しかった。
「ありがとうございます。そこまでチェックしていただいちゃって……」
「い、いえいえ!……あっ!そうだ!お昼!お昼食べましょっか!」

 私たちは腐らないように冷蔵庫に入れておいたお弁当を食べた。
 冷たくて……ぼそぼそしちゃってて……あんまり美味しくなかった……



真紀ちゃん 着ぐるみ脱ぎ脱ぎ!&トイレであぁん!編  完
984人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 お昼を食べ終わった後はお互いの職場の話で盛り上がった。市役所も結構大変みたい……
 そしてあっという間に時間は過ぎ、部屋の時計の針が12時45分をしめす……握手会の15分前になった。
 お昼休みが1時間くらいあったから、私は体力をけっこう回復できた。

 上凪さんは腕時計をちらりと見てから、私の顔を心配そうに見つめた……
「午後もいけそうですか?もし大変そうだったら岬さんと変わっていただいたほうが……」

 確かにちょっときついかも……今の時間が一番蒸し暑い……
 でもかおりんに迷惑かけたくない……濡らしちゃってたのがばれちゃうし……
 それに……もう一回……アリスちゃんやってみたい……
  
「だいじょぶです!任せてください!」
 私はちょっと強がってみせた。
「そうですか?……じゃあお願いしますね♪」
「はい♪」
985人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 私は椅子に座ってスリッパを脱ぎ、ブーツを履かせてもらった。
 午前中の汗が中に溜まってる感じがする……ちょっとビチャッてしてて気持ち悪い……

 次に腰で縛った肌タイの手を解いてシャツを脱ぎ、ふわふわスクール水着ごと着せてもらう……
 肌タイも乾いてないから汗が冷たくなっててすごく不快感がある……
 頭のフードを被せてもらう……また胸がドキドキしてきた……
「じゃあチャック上げますね。」
「はい……」
 上凪さんが私の後ろに回って肌タイ、そしてスクール水着のチャックを上げた……
 ブラジャーをつけてるから午前中よりもきつい……
 そして私は顔以外アリスちゃんに覆われた……すぐに体から汗が噴き出てきた……

 ……暑いよぉ……
 それに……相変わらずきつい……

 なるべく鏡は見ないようにした。
 まだ全身がアリスちゃんになってないから、私がコスプレしてるみたいですごく恥かしい……
 だからといってマスクを被るとなると……きっと感じちゃう……

 やだ……また頭がもやもやして……変な気持ちに……
986人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 上凪さんは窓から校庭を見てからマスクを手に取った。
「……つけちゃいましょっか?みんな集まってるようですし。」
「え!……もう……ですか……」
「ちょっと早く始めちゃいましょう!子供たちもうずうずしてます!」
「はい……」
 気持ちの整理ができてないのに上凪さんは私の頭にアリスちゃんのマスクを被せた。
 そしてパーツで固定してウィッグを被せる……
 マスクの中も乾いてなくて、頭が挟まれるとスポンジから汗が染み出てきた……

 うぅぅ……気持ち悪い……
 ……どおしよ……もう……アリスちゃんに……
 あぅぅ!……あっ!だめだよ感じちゃ!……ティッシュつけてないんだから……

 あそこがじわじわと濡れてくる……心臓がバクバクしっぱなし……

「そうだ!手袋つけるの忘れてました!」
 上凪さんは、はっ!とした顔をして、私の足元に置いてあったミトンの手袋を拾った。
「手をだしていただけますか?…………あれっ?眞田さん?」
『……あっ!はい!なんですか!』
 私はぼ~っとしてて全然上凪さんの話を聞いてなかった……
「あの、手袋を……」
『す、すみません!ちょっと考えごとしてて……』
 私は手を差し出し、手袋をつけてもらった……これで完全装備のアリスちゃんになった……
987人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 手袋をつけ終わると、上凪さんが手を引っ張って私を立たせた。
「準備も出来ましたし、もう行っちゃいましょう!」
 上凪さんはもう待ちきれない!って感じ……子供たちに早く会いたいみたい……

 んくぅ!……まだ心の準備が……
 ……そうだ!あれでいこう!

『あの、ちょっと待っていただけますか?』
「え?……はい……」
 私は鏡の前に立って自分の胸に手を置いた……

 ふぅ~……私はもう……私じゃない……
 私は……アリスちゃん!

『よし!』
 胸で拳をギュッ!と握りしめ、私は自分を捨ててアリスちゃんになりきることにした。
 そしたら胸のもやもや感がすーっと消えていった気がした。 
 そんな私を上凪さんは茫然と見ていた……

 そして私たちは会議室を出て一階にある玄関へと向かった。
988人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 午前中と比べるとそうでもないけど、途中の階段はやっぱり大変だった。
 衣装がきついし……見づらいし……
 ちょっと動いただけなのにもう汗かいてきちゃった……
 
 玄関に着くと校庭には子供たちとそのお母さん方がいっぱい集まってた。
 子供たちはもう待ちきれないみたい……
 
 校庭を見てたら上凪さんがひょこっと私の前に出てきた。
「すみません、さっき言い忘れてました……
 握手をするときは子供と目線を同じにするようにしてみてください。
 それと、写真を求められた時は基本的には決めポーズをすればだいじょぶです!」

 私は大きく頷き、頑張るぞ!のポーズをしてみせた。
 気持ちはすっかりアリスちゃんになってきてる。

「その調子です♪じゃあ行きましょっか!暑いですけど頑張ってくださいね!」

 こうして二人で一緒に校庭へと走って行った。


真紀ちゃん 着ぐるみ着用!私は今からアリスちゃん!編  完 です
989人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 外はやっぱりさっきよりも日差しが強くなってた……

 校庭に入ると子供たちがアリスちゃんとなった私のもとに走ってきた。
 アリスちゃんはやっぱりみんなの人気者だった。
「アリスちゃん!あくしゅ、あくしゅ!」
「ちがうよ!ぼくがさきだよ!」
「えー!あたしだよ!」
 
 ど、どうしよ!どの子と握手すれば!
 
 私はパニックになってた。こんな経験したことないし……

 ピーーー!!
  
 上凪さんは笛を大きく鳴らした。
 その音に驚いてみんなが上凪さんの方を見る……
 上凪さんはニコッと笑った。
「みんな喧嘩しちゃだ~め♪アリスちゃんが困っちゃうでしょ?
 みんなが並んでくれたら握手会を始めます!だからきちんと一列に並んでね♪」
『はーい!』
 みんな上凪さんの言葉にちゃんと従って、まっすぐ一列に並ぶ。
 上凪さんは小さい子の扱いがすごく上手い……かなり慣れてるみたい……

 子供たちが並ぶと、あ母さん方も子供と手をつないで一緒に並び、列が一列から二列になった。
990人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
「それではアリスちゃんとの握手会を始めま~す!」
 いよいよ握手会が始まった。
 1年生は約60人いる……一人ひとり握手してから写真を撮ってもらうとなると結構大変そう……

 私はしゃがみ込み、まず一人目の子と握手をしようとした。
 その子は早坂涼子(はやさかりょうこ)ちゃん。私のクラスの子で萌ちゃんと大の仲良し。
 やっぱり衣装がきついからあそこにふわふわスクール水着が食い込んでくる……

 はぅぅ!……ティッシュ入れてないのに……刺激されちゃう……
 こんなのが……このあと何回もあるの……

 そんなんかで涼子ちゃんと握手をした。

 なんか不思議な感じだった……
 いつも見慣れてる顔なのに……赤いサングラス越しに見ると、二人の間に大きな壁がある気がする……
 それもそのはず……今の私は……アリスちゃんなんだから……

「ありがと!アリスちゃん♪」
 涼子ちゃんはニッコリと笑った……なんか元気をもらえた気がした……
 私はアリスちゃんとして元気に頷いた……
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「あの……一枚よろしいでしょうか?しゃがんだままでけっこうですので。」
 涼子ちゃんのお母さんがデジカメを片手に私に尋ねてきた。
 私が頷くと涼子ちゃんは私の横に立ち、一緒に写真を撮ってもらった。

 写真を撮り終わり立ち上がると、涼子ちゃんのお母さんが私に手を差し伸べた。
 私は涼子ちゃんのお母さんとも握手した。

 そしたら涼子ちゃんのお母さんが小声で思わぬことを言った!
(暑いけど頑張ってくださいね!眞田先生♪)

 え!な、なんで知ってるの!

 私は一気に現実に引き戻された……
 着ぐるみを着て……そのうえこんな恥かしい恰好をしている自分に……
 
 あぅぅ!……どおしよ……ばれちゃってる……私が……アリスちゃんになってるの……
 んんっ!……や、やだ……恥かしいよぉ……
 
 当たり前といえば当たり前だった。
 1組担任のかおりんがいるのに、2組担任の私がいないのはおかしい……
 それに背恰好を見れば私がアリスちゃんの中に入ってるのが簡単に想像できる……

 んくぅ!……さっきまで……割り切れてたのに……
 ……また……はぅぅ!……感じちゃう……
 始まった……ばっかりなのに……

 あそこからじわじわとおつゆがでてくる……体もどんどんほてってくる……
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「アリスちゃん、バイバーイ!」
 涼子ちゃんはお母さんと手を繋ぎながらアリスちゃんになった私に手を振って校庭から出ていった。
 私は体を小刻みに震わせながら涼子ちゃんに手を振った。 
 
 もやもやした気持ちがふっけれないまま握手会は続く……
 そのたび立ったり座ったりするから……ふにゃふにゃになったあそこが……スクール水着で刺激されちゃう……

 あぁん!……こんな調子じゃ……だめ!切り変えなきゃ!
 今の私は……アリスちゃんだもん!

 でもほとんどのお母さんに「眞田先生がんばってね♪」って言われちゃう……
 そのたびに……着ぐるみを着てることを実感させられて……感じちゃう……
 あそこがどんどん濡れてきちゃう……

 んんっ!……やだ……染みでちゃうよぉ……
 
 しかも体温が上がってるうえに、この日差しの中だからすごく暑い……全身汗まみれ……
 
 でも午前中に比べればあんまり動いてないからそこまで疲れてない。
 それにみんなと握手すると少しだけど元気がもらえた気がした……
 順調に人が減っていく……
 
 上凪さんは帰っていく子たちに元気に手を振っていた。
「今日お勉強したことを思い出して車にきをつけて帰ってね~!」
「はーい!」
 みんなも元気に答える。
 そんな子供たちの背中を見る上凪さんはちょっと寂しそうな顔をしてた……
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 握手会が始まってから1時間が過ぎようとしていた。
 私は着ぐるみの中で感じちゃったり、あそこが擦られちゃったりでよけいに汗ビッショリ……
 でも残すところあと一人となった。
 その子はお母さんの後ろに隠れてて中々顔を見せてくれない……
 お母さんが手を引っ張ってあげて私の前に連れてきてくれた。

 ……萌ちゃん……
 
 その子は萌ちゃんだった……
 私がしゃがみ込むと萌ちゃんは顔を赤くしてまたお母さんの後ろに隠れちゃった……
 私は立ち上がって萌ちゃんのお母さんの方を向いた。
「先ほどはすみませんでした、うちの子がご迷惑をかけてしまって……」
 萌ちゃんのお母さんは私に頭を下げる。 

 そ、そんないですよ!

 私はあわててその頭を上げさせた。
「それと……もし迷惑じゃなかったら、この子のお願い聞いてもらえますか?」

 お願い?

 かなり気になる……私はとりあえず頷いた。
「すみません。」
 そういうとお母さんは萌ちゃんを私の前に連れてきた。
「ほら、萌ちゃん。アリスちゃんに自分の口でお願いして。」
 私はしゃがみ込んで萌ちゃんの顔を見つめる……萌ちゃんは今日の日差しのせいもあって顔が真っ赤だった。
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 萌ちゃんはモジモジしながらこんなお願いをしてきた。
「アリスちゃん……さっきみたいに……もえを……キュンキュンして……」

 ふふ♪いいよ♪

 私は大きく頷き、両手を広げた。
「あ、ありがと……」
 萌ちゃんは恥かしがりながらも私の胸に頭を沈めた……
 そんな萌ちゃんの頭を抱きかかえ優しくキュンキュンしてあげた……

 汗臭いと思うけど……我慢してね……

「きもちい……まきちゃんせんせえの……おっぱいみたい……」

 ゾクゾクッ!

 え!……あっ!……あぁぁ……

 そういわれた瞬間……私のあそこが一気に濡れていった……
 体がビクビクと痙攣してる……
 ちょっとだけだけど……いっちゃった……
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 キュンキュンを終えると、萌ちゃんのお母さんが私に丁寧に頭を下げた。
「どうもありがとうございました。」
「ありがと♪」
 萌ちゃんもお母さんの真似をしてペコリとかわらしくお辞儀をした。

 萌ちゃんはお母さんに手を引かれながら手を振って校庭を出ていく……

 ……はっ!バイバイしなくちゃ……

 私は意識が薄れながらも立ち上がり、萌ちゃんに手を振った。
 まだ体にさっきの余韻が残ってる……

 萌ちゃんにも……ばれちゃったかな……私がアリスちゃんだってこと……あぁん!……

 そう思うと……また感じちゃう……
  
 だいじょぶだよね……顔見えてないし……
 それにちっちゃい子はアリスちゃんはアリスちゃんだと思ってるもんね……

 茫然と手を振っている私に上凪さんが声をかけてきた。 
「握手会も終わりましたし……戻りましょっか?」
 私は頷き、上凪さんと一緒に玄関に向かった。

 こうしてみんなとの握手会が終わった。


真紀ちゃん アリスちゃんで握手会!&萌ちゃんキュンキュン♪3編  完 です。
ルール破っちゃうんですけどあとちょっとなんで残りを次に載せちゃいます!
自分勝手で本当に申し訳ないです……
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 会議室に戻ると教頭先生とかおりんが待っていた。
 すると教頭先生が私たちに近寄ってきた。
「二人ともこんな暑い中お疲れ様。それと疲れてるところ悪いんだけど……眞田先生、一つお願いできるかしら?」

 教頭先生のお願いって……なんだろ?

『はい……』
 すると教頭先生はポケットからデジカメを取り出した。
「私の子供もアリスちゃんの大ファンなの。写真撮らせてもらっていいかしら?」
『え?……はい!喜んで!』

 そして私はアリスちゃんの決めポーズをして教頭先生に写真を撮ってもらった。
 教頭先生が記念に、と上凪さんとかおりんとも一緒に撮ってもらった。

「ごめんね、疲れてるのに無理言っちゃって……安全教室の分も撮っておいたから後でみんなに渡すわね。
 二人は着替え終わったらそまま帰って体を休めてください、私と岬先生で後かたずけしておくから。
 本当にお疲れ様でした。それじゃあ行きましょっか?岬先生。」
「あっ、はい!じゃあ二人ともお疲れ様です。」
『お疲れ様でした。』

 二人が出て行ってから私は椅子に座り、上凪さんにマスクを脱がしてもらった。
「ふぅ~」
「今日はほんとにお疲れさまでした。」
 私はブーツと手袋を脱がせてもらった。
 すっごく蒸れてて……ビチャビチャだった……
 続いて上凪さんはふわふわスクール水着と肌タイにのチャックを開け、私の上半身を出してタオルで体を拭いてくれた……
 肌が久しぶりに外気に触れ、一気に体温が下がっていく……すごく気持ちがいい……
 やっぱりこの感じはちょっとくせになりそう……




 椅子の上で涼んでたら上凪さんが冷蔵庫から500mlのペットボトルを持ってきてくれた。
「すみません、なにからなにまでやってもらっちゃって……」
「いえいえ!」
 私はキャップを開け、そのジュースを飲み始めた……

 ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ……ぷはっ!おいしい!ピーチdeジュースだ!

 私は嬉しくなってし上凪さんを見た。
「いつも練習のときに飲まれていたので……好きなのかなって……」
 上凪さんは照れくさそうに笑ってる……私のために買ってくれてたんだ……
「ありがとうございます♪」
 今日の疲れがちょっと緩和された。やっぱりピーチdeジュースはすごくおいしい!




 私があっという間にピーチdeジュースを飲み終えると、上凪さんが下半身の肌タイもスクール水着ごと脱がそうとした……

 ……あっ!だめ!

 私はあわててその手を止めた!
「あ、あとはだいじょぶです!自分でできますから!」
「え?」
 上凪さんはポカンとしながら顔を真っ赤にした私を見た。
「じゃあ……お願いします。」
「はい!」
 そして私にくるりと背中をむけて自分も着替え始めた。

 私も上凪さんに背中をむけて胸に手を置き、大きく息をはいた。

 ふぅ~危ない危ない……あそこを濡らしてるの見られちゃうとこだっだ……
 
 そして私はスクール水着の股の部分を見る……

 ……やだ!ちょっとシミてる!
 ど、どうしよ……さっき写真撮っちゃったし……
 もしかしたら上凪さんにも……ばれちゃってるかも……

 私はあわててスクール水着ごと肌タイを脱いで、下着姿のまま濡れてる部分をティッシュでゴシゴシと拭いた。

 これでだいじょぶかなぁ……シミとかできちゃあないかなぁ……

 不安になりながらも体をタオルで拭いて、替えの下着に着替えてから朝着てきた服を着た。
997人形遊びEX ◆zEHLoba/D2
 私が着てた着ぐるみのせいで、部屋が私の匂いで一杯になってた気がした……かなり恥かしい……
 私が振り返ると、上凪さんはもう着替え終わってて婦警さんの服を綺麗に畳んでビニール袋に入れていた。
「あの……着替え終わりました。」
「はい!えっと……じゃあ私はブーツとマスクを片付けますので、ほかのをこの袋に入れてもらえますか?」
「はい、わかりました。」
 私は上凪さんからビニール袋を受け取り、肌タイとスクール水着を畳んで手袋も一緒にその袋に入れた。
 上凪さんはマスクとブーツの中をティッシュで拭いて一つづつ袋に入れてからダンボール箱に入れてた。

 色々大変だったけど……久しぶりに着ぐるみ着れた……
 ちょっと……寂しいなぁ……あぅぅ!……

 アリスちゃんになってた時のことを思い出して……また感じちゃった……

 アリスちゃんの着ぐるみと婦警さんの服をそれぞれダンボール箱に入れて部屋の中を二人で片付けた。
 そして一人一個づつ箱を持って二人で学校を出て、上凪さんの車に箱を積みこんだ。




「今日は暑い中、本当にありがとうございました。」
「こちらこそありがとうございました。」
 二人で顔を見合わせて一緒になってくすくすと笑った。

「眞田さんのアリスちゃんすごく可愛かったですよ♪」
 私は恥かしくて俯きながら顔を真っ赤にした……
 あんなに元気に飛んだり跳ねたりしたことないし……
「そ、そうですか……実は……結構楽しかったです……」
 またあそこが濡れてきちゃった……

 顔を上げると上凪さんもほっぺを赤く染めていた。
 そして上凪さんは私にとんでもないことをきいてきた!
「眞田さん……着ぐるみ着て……感じてたでしょ……」

 ゾクゾクッ!
  
 えっ!……どうして……そのことを……

 驚いて声が出なかった……
 上凪さんを直視したまま動けない……



 上凪さんは顔を真っ赤にしながらこう言った……
「わかりますよ……私も……そうだから……」
「……え!!」
 私はまたびっくりした!

「二人だけの秘密ですよ♪お互い暇な時はお茶でもしましょうね!それでは!」
「……あっ、はい!さようなら……」
 上凪さんはすぐに車に乗り込み、サッとシートベルトをつけてそのまま車で学校を出て行った。
 私はいまだに顔を真っ赤にしながら手を振った……

 上凪さんも……そうなんだ……
 やっぱり私だけじゃないんだ……着ぐるみ着て感じちゃうの……ふふ♪

 同じ性癖を持ってる人に出会えてすごく嬉しくなった……ちょっと変だけど……
 
 私はルンルン気分で自分のアパートに帰った。




 部屋に入ると私はすぐにお風呂に入った。このときの為にあらかじめ沸かしておいた。
 お風呂から出て下着を着てテレビをかける……ちょうどうさみみライダーアリスちゃんがやってた。

 みんなの前でこんなカッコして……恥かしかったなぁ……
 大変だったけど……また……着てみたいかも……はぅぅ!……
 そうだ!今日のこと美優に言ってみよ!最近全然連絡取れなかったし……

 バックの中のケータイを取り出し、美優に電話をかけてみた……
「もしもし、美優?」
『あっ!先輩!おしさしぶりです♪』
「今テレビ見られる?」
『え?一応見れますけど……』
 そういって美優にチャンネルを回させた。

『これ……うさみみライダーアリスちゃんですよね?これがどうかしたんですか?』
 美優はアリスちゃんのことを知っているらしい……
「今日……私……アリスちゃんの……着ぐるみ着たの……」
 自分で言っておいて顔が真っ赤になっちゃった……お風呂に入ったばっかりなのにまたあそこが濡れてきちゃう……

『え!なんで言ってくれなかったんですか!!ずるいですよ自分だけ!!!』
 すごく怒ってる……電話越しにも美優の顔が想像できた。
「ご、ごめんね、ちょっと忙しかったから……」
『それに何で着れたんですか?教えてください!!』
「えっと、それは……」

 ……そうだ!ここは敢えて……ふふ♪

「ひ・み・つ♪」

    <おしまい>


最後をぶっ続けにしちゃって本当にすみませんでした!
そして最後まで読んで頂いた方々に深くお礼申しあげます。