ドール・スーツ

状態
未完結
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18
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Plain Text
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久しぶりに書いてみたので、載せてみます。

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「ドール・スーツ」

私は夏美。大学2年生。
派遣のバイトをしています。
今日は事務所に急に呼ばれました。
なんでも、急に着ぐるみの仕事が入ったそうなんです。
初めてだから、少し緊張…

私「今日は着ぐるみの派遣って訊いてきたんですけど?なんか撮影会とかなんとか…」
佐々木「そうだよ。正確には、撮影会の前の試着テストってところかな」
私「どこにあるんですか?その着ぐるみ。」
佐々木「ちょっとまってて?すぐ取りに行くから!んじゃ、これでも着てて待ってて。汗対策の下着だよ」
そういって佐々木さんは袋を手渡してくれた。

何が入っているんだろう…?
中には一枚の紙、白の全身タイツと、レオタードと白タイツが入っていた。
紙には
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<注意書き>
当社のドール・スーツのご着用の皆様へ
当社のスーツは長時間着用が原則となっておりますので、十分な汗対策が必須となっております。レオタードやタイツなどで体を覆ったのちに全身タイツを着用し、最終的にスーツを着用していただくことをお勧めします。
また、装着中は呼吸はチューブを通して行うことになりますので、酸欠にご注意ください。

と書いてあった。

え、長時間着用なの?
それに、こんなに重装備の着ぐるみってどんなのだろう?
とりあえず、紙に従って白タイツを履き、レオタードを着た後、さらに全身タイツを着ていく。
うーん、汗を吸うためなのかもしれないけど、ここまでしなくても…てか全身タイツ着づらい…。
タイツの上にタイツを履くのはなかなか面倒くさい。なるべくたるまないように注意しながら履いていく。
これ二枚がさねにしたら絶対蒸れる!なんで着ちゃったんだろ…履かなきゃよかったかな…。
タイツを頑張って腰まで上げ、腕の部分を着終わったところで、佐々木さんが戻ってきた。
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佐々木「待たせてごめんよ?これが今日の君の衣装だよ…正確には、この上に衣装を着てもらうんだけどね」
そうやってロボットのようなマネキンを指差す。
人形のように整えられた顔、自由には動けそうにない関節、それに、顔には穴がまるで見当たらない…?
私「これ…ほとんど人形じゃないですか!これ、着れるんですか?」

佐々木「着れる。ただし、関節はうまく動かせないから、自分じゃ脱げない。
まぁ、本番は一日中これを着てポーズをとり続けるから、関係ないんだけどね。今日はまだ試着だし」
私「え、脱げないんですか?ていうか、一日中っていいませんでしたか?」
佐々木「それが今回の相手先の要望なんだ。こんな着ぐるみだから、衣装を着るのにも時間がかかるんだよ。」
私「わかりました、思ったより辛そうなバイトですね…」

佐々木「実はね、今日のバイトっていうのは、このドール・スーツの試着なんだ。
一日中っていうのは大げさだけど、長時間着てもらうことで、壊れたりしないかのテストになるんだよ。
プラスチックでできているのは、中の人の動きを制限することで人形やロボットに見えやすくするためなんだ。
だから一度着るとちょっと大変かもしれないけど、頑張ってね。んじゃ、タイツの顔の部分をかぶせるよ。」
これで私は体中をくまなく覆われてしまった。なんだか間抜け。
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【完全な密封】

佐々木「タイツも着終わったし、さっそくこのスーツのほうも着てもらうことにしよう。くるぶしはあまり曲がらないから立ってるのも難しいと思うから、椅子に座って。」
そうやって佐々木さんは私を椅子に座らせ、脚のパーツをはめていく。
脚は2分割になっていて、ひざ下の部分がまずおおわれ、次に太ももがおおわれる。
これだけでも、一気に蒸し暑くなった。

私「私タイツ二枚履いてるんですよ?これじゃ蒸し暑すぎですよ。」
佐々木「いや、これからが本番だよ、今日はこの上に衣装をきてもらうんだから。さ、次は手だよ。腕を伸ばして」
この上に衣装か…自分が着せ替え人形にされている気分。

私は言われるがままに腕を伸ばし、腕のパーツがはめられるのを待った。
腕の部分は三分割。二の腕、真ん中、手先といった具合。関節はあまり曲がらない。直角が精一杯だから細かい作業とかは難しそう…。
全部のパーツをはめ終わったところで、佐々木さんが言った。
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佐々木「んじゃ、次は顔だよ。このマスクは特別だから説明するね。
まず呼吸。口の部分にチューブが入っていて、そこから頭の穴で呼吸する。しゃべれなくなるから気をつけてね。
それから目。目はサングラスのようになっている。ちゃんと曇り止めの機能もあるんだよ。」
私「すごいマスクなんですね、意外…」

佐々木「マスクは首の部分まで覆うから、少々窮屈だけど、頑張ってね。」
佐々木さんはマスクの横の金具を外し、私にかぶせてくる。
私がマスクの口の部分についているチューブを咥えると、佐々木さんはマスクをフィットさせてくれた。
佐々木「んじゃ閉めるよ?」

金具が閉じられた。これで私は体のほとんどをドール・スーツに覆われてしまった。
もう自分の意志も伝えられない、まるで生き人形。
呼吸はチューブを通してしかできない。私の息の音が頭の中ににこだまする。。。。
ちょっと暑い…自分の呼吸の音を聞いてるだけで苦しくなってくる…
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佐々木「大丈夫かな?息はできる?」
私「ンン」
口が使えないから、うめき声みたいな返事しかできなかった。
首までおおわれてるから、うなづくと苦しい。
佐々木「そっか、んじゃ、最後に体の部分をはめよう。」
佐々木さんは私を立たせ、前後に分割さえれた腰のパーツを私の体につけていく。
脚のパーツと腰のパーツがぶつかるせいで、もうほとんど歩けない状態になった。
こんな状態で一体何をすればいいんだろう?

佐々木さんが胸の部分のパーツを持ってきた。いよいよあたしが人形になる瞬間…
佐々木「それじゃ、このパーツで完成だ。胸のパーツには、外れないように鍵をかけるからね。」
え、鍵?あたし本当に脱げなくなるの?
私の不安をよそに、佐々木さんは胸のパーツを腕、首、腰のパーツの付け根に覆いかぶせるようにして、私の体に装着していく。
各パーツが胸のパーツにロックされていって、
最後におっぱいの部分のパーツをつけて、胸の谷間の鍵穴に鍵を差し込む。

カチャリ

これで私は、体中の全てを覆われ、人形になってしまった。
腕とか腰とかが胸のパーツに固定されているから、
自分ではろくに動けないうえに、鍵までかけられて……。
でも、こういうの、悪くないかも…。
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【脱げない衣装】

佐々木「よし、これで立派な人形だ!しばらくこの姿のままだから、頑張って。さて、次は衣装だよ。
このドールスーツっていうのは、オプションで色々な衣装があるんだけど、じつはその衣装までプラスチックでできているんだ。より人形らしく見せるためにね。
ほら、最近のフィギュアって衣装も全部固いでしょ?あれを再現してあるんだ。」
私「!」
佐々木「だから、着るのもまだ時間がかかるから、もう少し立ちっぱなしになるけどごめんね。
今日はテストだから、いろんな衣装を着てもらうことになると思う」

どうしよう、このまま立ちっぱなしか…少し疲れてきちゃった。
はぁ…はぁ…はぁ…
呼吸はチューブを通してしかできないし、体中汗まみれ。
脚のほうが、二枚のタイツで蒸れて、ちょっと汗をかいてるし…でも脱げないや…
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そんなことを考えているうちに佐々木さんが衣装を運んできた。
定番の水着、メイド服はもちろん、半そでセーラー服やチャイナドレスもある。
すごい、本当に全部プラスチックだ…。窮屈そう…
佐々木「さて、最初の衣装は何にしようかな?うーん、まずは水着から行ってみようか」
佐々木さんはプラスチックのビキニを前後に分け、私の腰と胸に装着する。
佐々木「鏡をみてごらんよ、本当に人形みたいだよ。俺もびっくりだわ」

佐々木さんが立ち鏡をもってきてくれて、私の前にそれを置いた。
すごい!中に私が入っているとは思えない!本物のフィギュアみたいだ!
私がポーズをとると、鏡の中の人形も同じポーズをとる。
体の自由はないけれど、案外こういうのいいかも。
これで息が苦しくなくて、視界も良ければ最高なんだけどなぁ。

佐々木「そうだ、せっかく着て貰ったんだし、君に名前をつけよう。そうだなー、リサでどうかな?よし、リサちゃんにしよう!
じゃ、リサちゃん、次の衣装に行こうか。」
なんていうか、扱いが人形になっちゃった。
ちゃんと夏美って名前もあるんだけどな…。
佐々木さんは私からビキニの衣装を外すと、奥からメイド服を持ってきた。
「はぁ…これは持ってくるのも一苦労だなぁ。パーツに分かれてないからかさばるんだよね。」
メイド服は、半そでミニスカートのメイド服本体のほかに、黒ニーソのパーツがあった。
黒ニーソもパーツになってる…これじゃあ膝が曲がらないよ…。
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佐々木さんも心配している。
「どうする?これ着ちゃうと歩けなくなるよ?まぁこの衣装はテストできなくなっちゃうけど…」
そうだ、今回はあくまでテストなんだった…佐々木さんも困った顔をしている。
「できれば着てて見てもらえないかな…短時間だし、体の向きくらいは変えられるし、大丈夫だよね、リサちゃん?」
私は首が曲がらないので、体全体を使ってうなづいた。

「ありがとう!じゃ、イスに座ってくれる?」
イスに座らされたあと、佐々木さんは私の足にニーソのパーツをつけ始めた。左右から足が挟まれる感じ。
タイツを二枚はいて、その上にプラスチックのパーツを二重につけて、しかも膝が曲がらない。
パーツの中でちょっと足を動かすとタイツが湿っているのがわかる。本当に蒸れ蒸れで窮屈…

佐々木さんは私を立たされたあと、メイド服を装着し始めた。
メイド服の背中が開いて、私がその中に入っていく感じ。
スカート部分は開かないから、佐々木さんが私の体を持ち上げてメイド服の中に入れてくれた。
袖に腕を通して、背中の部分を閉じてもらう。

カチャリ、カチャリ
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金具が閉じられて、私はメイド人形になった。
ビキニと違って体が挟まれている分、すごく窮屈に感じる…。歩けないし。
ただでさえチューブで呼吸してるのに、さらに息苦しい気分。
「すごい、ぴったりはまるんだね、やっぱり。ちなみに腕とかは動かせそう?手とか振ってみてもらえる?」
私が手を振ろうとすると、袖のパーツが邪魔になってうまく腕を動かせないことがわかった。
ぎこちなくは触れるけど、あまり腕の自由は利かない。
「あーやっぱり難しいんだね。よし、じゃ次の衣装に行こう。ちょっと探してくるわ」
そう言って佐々木さんは部屋から出て行ってしまった。

時計を見ると、もう12時だった。
ここに来てからもう3時間、私がリサになってから過ぎていた。
はぁ…はぁ…あつぅい…喉乾いたよぉ…
正直ちょっと前からきついんだけど、リサになってる間は意思表示できない。

チューブで呼吸してるとは言っても、首の小さな穴からだけ。
足は動かせないし、背中まで腕が曲がらないからこのメイドの衣装だって脱げないし。
きっと手が届いても、この手じゃ金具は外せないんだろうな…。
タイツとレオタードを着て、さらに全身タイツ着てるから、蒸れ方が半端じゃない。
視界だってサングラスを通してからしか見えない。
せめて脱がせてから次の衣装探しに行ってほしかった…
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鏡の前にいると、本当に自分が入っているのかわからなくなってくる。
まさかこの中に、視界を奪われて、呼吸もろくにできない、
自分で衣装も脱げない女の子が入っているなんて誰も思わないだろう。
それくらい、リサは可愛かった。
こんなに蒸し暑いのに…でもかわいい…あぁ…
はぁ…はぁ…でも、蒸し暑くて苦しい…はやく衣装持ってきて…
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【二重のマスク】

ガチャッ
ドアを開けて、佐々木さんが入ってきた。
「ごめんごめん、ちょっと他の衣装を持ってくるのに手間取ったんだ」
なんと佐々木さんはカートに乗せて衣装を持ってきた。
正確には衣装っていうか、真っ白い肌のリサに似た人形が座っている…?
髪の毛までプラスチックだ…
佐々木さんは説明もなしに、私の衣装を脱がしにかかった。
「待ったでしょ~。ちょっと取りに行き忘れていた衣装があったから取ってきたんだよね。
すぐメイド服脱がせるから。」
背中の金具を外してもらい、私はメイド服から解放された。

はぁ…メイド服を外してもらったおかげで、ちょっと楽になった…。
でもまだリサは脱がせてくれないんだ…まだテストは続くってことね…
この後私は、チャイナドレス、セーラー服のテストをこなし、いよいよ最後の衣装になった。
その最後の衣装というのは、さっき佐々木さんが持ってきた“人形”だった。

「次が最後の衣装だから、早く装着しちゃおう!
でもこれ衣装じゃなくて人形だよな…あ、説明書が付いてる。」
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佐々木さんが説明書を読み上げてくれた。
「えーと、なになに?“このドール・スーツ?兇魯ぅ戰鵐藩僂任呂覆?、ドール・スーツを趣味で装着される方のためのものです。
通常のドール・スーツの上に、このドール・スーツ?兇鯀?着いたしますと、関節が隠れるため、より人形らしくなります”」
えっ、まだこの上に着るの?
私は驚きを隠せなかった。
「“このドール・スーツ?兇鯀?着いたしますと、肘、肩と股の関節以外はまったく動かせなくなります。これにより、装着者は完全に生きた人形になることができます。もちろん、視界も更に制限されますので、必ずサポートの方を付けてください。また、座った姿勢で固定されますので、椅子の上で着脱作業をおこなうようにしてください。
なお、オプションの衣装も多数ご用意しておりますので、そちらもぜひご活用ください”
…へぇ、なんかものすごく大変そうな衣装だなぁ。」

カートに乗せられた人形は、右脚、左脚、右腕、左腕、胴体、マスクの6つのパーツしかない。
ひざはまっすぐなままだしるし、肘も少ししか曲げられない。胴体と首はつながっているから、もちろん首も動かない…
私…生きたままお人形にされちゃう!
呼吸もできず、体の自由も奪われ、誰かがいないと何にもできないなんて…
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「うーん、テストじゃなければ着ないんだろうけど、今日は試着も兼ねてるから、リサちゃんに頑張ってもらおう!
んじゃ、そこに座ってもらえる?」
私が言われるがままに椅子に座ると、佐々木さんは運んできた人形の足を外して持ってきた。
わっ、これ…予想はしてたけど、太ももからつま先まで一体になってる!
私のプラスチックの足が、さらにプラスチックのパーツでサンドイッチされていく。
足首も膝もまったく曲がらない。黒ニーソのパーツもきつかったけど、今回のは太ももまですべて覆うから、もっと蒸れる。
両足をはめたあとは腕のパーツ。これも腕が両方から挟まれる感じ。指先も分かれていないんだ…
肘は申し訳程度に動くのかな…30度ってところ。
装着した後はパーツの隙間から空気が逃げないから、腕や脚が一層蒸れてきた…。

ハァ……ハァ……ハァ……
タイツ2枚とプラスチック2層の体のなかで、私は苦しんでいた。
ハァ……私は…リサなんだから…ただのお人形さんなんだから…がんばらなきゃ…でも…
私は苦しさに耐えながら、自分に言い聞かせた。
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佐々木さんがからだのパーツを持ってきた。
リサみたいに腰と胸には分かれていなくて、首から股の下まで一気に覆われるタイプだ。
プラスチック製のハイネックレオタードみたい。
背中のパーツを装着した後、体の前半分のパーツが装着される。
ちょうど目の前に鏡があって、私が今どんな状態かが見れた。

あ、ホントに私、マネキンになっていってる…
リサになっている時はからだに関節の継ぎ目があるけど、今度のパーツをつけると本当のお人形さんみたいに継ぎ目がない…
暑い…ん…苦しい…タイツが湿ってる…痒いけどかけないよぉ…
…っん…ふぅ……あたし本当に本当に、お人形さんにされちゃうんだ…
中ではこんなに大変なのに…はぁ、はぁ…でも、キレイ…
このまま一度、お人形になってみるのも、悪くないかも…
完ぺきなお人形さんになって、かわいらしい衣装を着せられて…

胴体のパーツを装着し終えて、次はいよいよマスクだ。
「いよいよリサちゃんを完璧なお人形にしちゃうよ。テストだしすこしの間だから、頑張ってね。」
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佐々木さんはリサより一回り大きなマスクを持ってきて見せてくれた。
プラスチックでできた髪は黒くて、目も切れ長で凛々しい感じ。
リサはちょっとかわいい感じだったけど、これはデパートのマネキンみたいだ。
目の部分はサングラスじゃなくて、小さい穴だから視界が更に悪そう。息も苦しいんだろうな…

佐々木さんはマスクの後ろを開くと、リサのマスクに新しいマスクをかぶせ始めた。
リサみたいに前後にぱかっと開くんじゃなくて、後ろ側が観音開きになってるみたい。
これを被せられると、本当のお人形になっちゃう…
マスクの上にマスクをかぶせるのは大変なようで、佐々木さんも装着に四苦八苦している。
たまにパーツ同士がごつごつ当たって痛い…
頭の呼吸穴を合わせたあと、顎までしっかりとマスクがはめられて、後ろの部分が閉じられた。
最後に髪の毛を装着する作業に入る。
「じゃ、リサちゃん、頑張ってね」

カチッ
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鏡を見ると、そこにはスタイルの良い大人の女性の人形が椅子に座っていた。
肘、肩と脚のつけ根しか関節がないから、本当に人形みたいだ…
多分私が入ってるなんて誰も思わないんだろうな…しかも脱いでもまたマスクだし。

そういえば、思った以上に前が見えない……佐々木さんが心配そうにマスクをのぞきこんでいる。
「…これ前見えてるのかな?見えてたら左腕を上げてもらえる?」
私は肩しか動かせない左腕で、佐々木さんに精一杯の合図を出した。
「あ、なんとか動かせるんだね。よかった…」

佐々木さんの安堵とは裏腹に、二重のマスクをつけた私は更に大変なことになっていた。
苦しい!暑い!
二重のスーツに覆われているせいで、体がぐんぐん暑くなっていく。
リサになっている時も大変だったけど、今回のはもっと暑い。
メイド服も苦しかったけど、今回は段違い。

顔が汗で…もうべしょべしょだ…汗が目に入ってくるけど、この体じゃ拭えない…
はぁ…はぁ……はぁ…息も…苦しぃよぅ…
前も見えなくて…汗も拭えなくて…呼吸も満足にさせてもらえないなんて…
…でも、外から見たらなんでこんなに綺麗なんだろう…
私はその美しさにうっとりしていた。
…う…ん…これで衣装があれば完ぺきなんだけどな…裸なのがちょっと恥ずかしい…
佐々木さんも目のやり場に困っている様子。
「うーん、人形だと思えばいいのかもしれないけど…やっぱり裸は変だなぁ。」
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すいません、また最後まで行きませんでした…
読んでくださった方、本当にありがとうございます。
なんとか一週間以内には完結させたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。