冷却機関(仮)

状態
完結
文字数
734
投稿数
1
他の形式
Plain Text
RDF
406おいそのだった
僕は着ぐるみの制作で、内部の温度を下げるため保冷剤を入れたら良いと考えた。
1時間経ったら保冷剤を冷えた物に交換するのだ。
頭上の扇風機が回転することにより、冷えた空気が効率よく送られる。
足元は表面が気化しやすい構造のタオルと吸水スポンジで制作した。
これで余計な水分を取り除くことができる。
最大で1300ml。天才ではないか?
本来なら汗だくになる着ぐるみの内部を快適にすることに成功した。
着用は下着のみで、着ぐるみの内部の骨組みに体を固定する
着ぐるみの使用者の体型に着ぐるみが合ったものとなっている。
着ぐるみを着るというよりも着ぐるみと合体して、戦闘力が増すイメージだ。
創意工夫のもとに出来上がったのが、鶴山美紀ちゃん専用の特注品の着ぐるみだ。
命名「ピョンピョン」とするうさぎ型の着ぐるみで、特技は「ハイタッチ」。
所詮所属も知名度もない商店のマスコットキャラ。愛玩着ぐるみにしかなれない。
使用時間は数時間で、一部と二部に分かれて2回着る。
着ぐるみのメンテは1時間ほどで簡単にできる。
保冷剤を溶けてものから冷えた物の取り換え。
プロペラを回した電池を充電した物に取り換え。
水分を吸い込んだスポンジを乾いた物に取り換え。
内部の骨組みの点検と内部の乾燥。
表面についた汚れの洗浄。
生地と肌が擦れて汗が染み込む従来の着ぐるみと比べるととても清潔。
保冷材も電池もスポンジも繰り返し使えて経済的。
何度も着ぐるみを使用できる。
着用前のルールを決めて、着ぐるみに汚れを残さないようにする。
体の汚れをシャワーで落としてからキャップとマスクを着用し
着ぐるみの内部に汚れが残るのと、体の脱水を抑える目的をかねる。
仕事終わりの足元のスポンジを絞って舐めるのが最高に気持ちが良いよぉーーーーー。

おしり。